2020年7月31日金曜日

自分自身から解き放たれる旅 3 <崩れ落ちる氷河が美しい> アラスカ 後編

ブログ「自分自身から解き放たれる旅」 について

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地球の鼓動を感じる大自然の懐へ   2014年8月〜9月




雲海に浮かぶ 標高6190mのデナリ(旧名 マッキンリー山)

フェアバンクスからアンカレジに向かうプロペラ機の真横に、太陽を浴びて神々しく輝く姿をみせた。


何だろう、山に手を合わせたくなる気持ちを実感 !!!  




北米大陸最高峰には植村直己氏が眠る。



アンカレッジから、クルーズ船でグレイシャーベイへと向かう。





氷河を初めて間近で見た。
凍った川は、大地を削り取りながら膨大な時の記憶と共に海へ辿り着いた。  






幅3km 、高さ80m の氷河の河口






巨大なガラス彫刻のような姿で屹立する氷河。
静寂の中で突如、雷鳴のような爆音を響き渡らせて海へと崩れ落ちる。

 




やっぱり地球は元気に生きている。



地球の表面積の7割を占める青い海。
その見渡す限りの海をただただ突き進む。




宇宙空間から見える青い地球がコレなのか⁈




太陽は雲を引き連れ水平線から昇り
また海へと帰って行く。
私達は、なぜか明日の日の出を疑わない。






この星の全ての生命を生み出した海。






様々な表情を見せてくれる海の上をバンクーバーへ向かって行く。



これからも、地球の鼓動を感じながら日々新たに生きていく。
自由に愚直に、流されることなく、ただただ自分なりに突き進む。
その先には何があるのだろう、楽しみにしておこう。




2020年7月25日土曜日

名残りが香り立つ


見上げるほどに大きくなった泰山木を大胆に剪定した。

高いところから地面に放り投げた沢山の枝の先には、まだ硬い蕾が3つあった。

水切りしてグラスに挿しておいたら翌朝2つが開き、その翌朝もう1つも。






木の上で咲いていたら、届かなかった清々しい香り。




花器:五百重波 H:26cm


I boldly pruned the evergreen magnolia, which was so large that I looked up.
There were still three hard buds at the ends of the many branches thrown from high to the ground.
After cut the stems in water and putting them in glass, they bloomed in the next morning.
A fresh scent couldn't reach if they had bloomed on the big tree.
Cut Glass Vase ‘IOENAMI’ H:26cm


2020年7月24日金曜日

自分自身から解き放たれる旅 2 <想像を超えた豊な大自然> アラスカ 前編

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地球の鼓動を感じる大自然の懐へ   2014年8月〜9月



成田からポートランドを経由してアンカレジへ。
1990年頃まで、日本からヨーロッパに行くは必ず経由したアンカレジ、馴染みのある地名だ。

アラスカ鉄道に乗り陸路でデナリ国立公園へ向う。 
 


極北の地は、こんなに豊かな緑の森だったとは !!!  
私のイメージをはるかに超えたていた。


頭上にひろがる空がやたらに広い。
全方向の青空と樹々。

小さな島国とは比べるべくもない、桁違いな大自然の中を列車で進んで行く。
グリズリーやイヌワシ、トナカイなどの野生動物が自由に生息する大地に、
人間が「そ~っと」お邪魔する。





デナリ国立公園内




バギーでたどり着いた山頂には大地を削り込んだ砂の彫刻。

水と風とが作り上げた厳しい砂の造形には、ヒトが造る彫刻のように個人のエゴも見せようとする作為もない。
それなのに、長い時間や拒絶といったストーリーを感じずにはいられない。




私が評論家なら
「ひたすら圧倒されるチカラ強さは、孤独感と表裏一体ですね。」と解説するのだろうか。
自然は、そんなちっぽけな感情など持ってはいない、何を感じるかは自分次第。
「山水には得失なし、得失は人の心にあり」という夢窓疎石の言葉に深く納得する。


ここに居ると勝手に気持ちが解放されていく。
アラスカの自然は、有無を言わせない莫大な生命力で、私自身が作ったつまらない思い込みや先入感を洗い流してくれる。


手付かずの森の中を歩いて行く。



氷河に削られた岩肌に苔が生え、土となり、草木が茂り、花が咲く。
植物が発する生命の匂いに包まれて、
想像を超えた長い年月による地球のライフサイクルと自分が一体になる。




雄大な自然に包まれる安心感や一体感、ヒトが地球からいただくチカラ。




この感覚を魂に刻んでおこう。








2020年7月17日金曜日

<47億年の地球と繋がる> ケニア 

自分自身から解き放たれる旅  #1
「叩き壊して生まれ変わる」ガラス造形作家が、作品制作に浸りきる生活から離れ、日常の全てを放り出し、未体験の環境下で、自分自身の内と外、過去と未来、そして、宇宙とじっくり対話するための旅。

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2009年8月〜9月

アバーディア ツリートップ ロッジ 野生の中で寝起きする。 
夜、本当に真っ暗な中で、動物の鳴き声らしいのが聞こえる。
直立歩行をはじまた頃の我々の祖先は、こんな環境の中に暮らしてたのだろうか?



ここは、1952年に現エリザベス女王がプリンセスとしてチェックインし、
女王としてチェックアウトしたロッジとして知られる。




ナクル湖 ピンクのフラミンゴ、カバ、サイ
今まで動物園の檻の中でしか見たことがなかったけど、
動物って本当は、広い場所で大きな集団で暮らしてるんだ。

野生に生きるのは自由気ままで仲良さそうに見えるけど、
食量の獲得や病気だけでなく、結構キツイ上下関係やストレスがあるんだろうな。




ナイロビからプロペラ機でマサイマラへ。
滑走路は大丈夫かっ、て感じの野っ原 !?



四輪駆動車でサバンナをドライブする。
運転を代わってほしかったな〜。



ライオン、象、ヌー、いろんな野生動物が大草原に共存する。
人間がソ〜とお邪魔する、逆動物園状態です。






レパードが捕らえた獲物を木の上で食べる、まさに「弱肉強食」の現場も目にした。





地球時間的には少し前まで、ヒトは動物たちと一緒に草原や森を走り回ってたに違いない。





気球に乗って日の出を見ないか?という言葉に誘われて、
360度が草原ってトコロから、未明に気球へ乗り込む。



赤道直下とはいえ標高約1,800mの地は陽の出前の気温10℃。

キリンやバッファロー、シマウマが自由気侭に走り回っているのを
上から目線で眺めながらゆっくりと空を漂う。







丸い草原の地平線の向こうから昇ってくる太陽を目にした瞬間に、
47億年 x 365日 欠かさず日の出が続いている地球をあらためて感じる。




アフリカ大陸のその辺で、たまたま人類が誕生したのかなぁ?
地球の上に這いつくばって、ほんの数十年だけ生きるひとりの人間という、
コンピューターの誤差にもならない自身のちっぽけな存在を思い知った !!!




その後、マサイ族の村へ。



一日中、牛を追いながら伝統的な移動生活を続ける彼らの、
貨幣という概念を必要としない生き方に興味があったので、
部族長の息子さんに聞いてみたら逆に質問された。

「牛は食べることもできるし、寒い時には防寒着になる。お金はどう役に立つんだ?」
確かに現金もGoldも食べられないし、
スポーツカーもプライベートジェットもココでは意味が無さそうだ。


次に、ケニアの首都ナイロビについて知ってるか聞いてみた。
「向こうでビジネスしてる仲間もいるし、うまくいかずに帰ってきたのもいるよ。
でも、俺はずっとココにいるつもりだ。」




電気も水道も貨幣も必要としない彼らに、人間の真の豊かさを見た。

「 太陽の光と雨や川の水で草木が育ち、それによって動物と人間が生きていける 」
という本来の命の循環が観えた気がした。




自分自身から解き放たれる旅 <序章>


ガラスアート作品制作に浸る生活から離れ、その日常の全てを放り出し
未体験の環境下で、自分自身の内と外、過去と未来、
そして、宇宙とじっくり対話するための旅に出る。

土を耕し肥やしをやる農業のように、脳ミソをマッサージし好奇心にドンドン刺激を与える。



本当はどうなってるんだ?っていう思いからスタートして
リアルな体感を基に自分のOSを常にアップデートしたい
メディアやWebの情報を鵜呑みにして外付メモリーに貯めておいて、分かった気になるって、、、、違うよね!?

振り返ってみたら2020年現在で、54か国を巡り歩いた。
旅での経験や出会いによって作られた考え方がとても多いことに気づく。


この夏は、海外に出るのは難しいのかなぁと思いつつ。
今までの旅を思い出しながら、あらためて自分を耕す機会にしようと思い書き始めました。

時間が経てみると、当時は解らなかった気付きや変化も見えてきたりするんですよ。
 
少々ヘンコな(偏った)性格なので、旅の楽しみ方が一般的ではないけれど、
薬学ベースのアート思考ということで楽しんでいただければ嬉しいです。


南米大陸での生活がイメージできなかったので40日かけて廻ってみた 

どうなってるんだろう?北極圏

アラスカって凍ってる? 氷河

ベニスからシンガポールへの船旅で四大文明を一気に体感する

アイスランドで激しい地球の鼓動を感じる…………..











2020年7月15日水曜日

Japanese Wonder 展 ロンドンで開催中

Japanese Wonder

Presented by Katie Jones  and Erskine, Hall & Coe

Erskine, Hall & Coe Gallery

14-31 July , 11am – 4pm, Tuesday - Saturday, by appointment only 

15 Royal Arcade,28 Old Bond Street,London, W1S 4SP

The gallery is a classical space where the light enters very beautifully.
Wish to fly to London!

The photos are from Erskine, Hall & Coe’s Website.


ロンドン ボンドストリートのErskine, Hall & Coe Gallery で開催中の展覧会に出品しています。
7月14日〜31日
火〜土, 11am – 4pm, 要事前予約
Erskine, Hall & Coe 
光がとても綺麗に入るクラシカルなスペースです。
行きたかったな~ !!