2020年10月16日金曜日

自分自身から解き放たれる旅 14 <イタリア トスカーナ フィレンツェ>

 ブログ「自分自身から解き放たれる旅」 について


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プライベートジェットで快適にフィレンツェへ !! (もちろんウソ!)
空港が狭いのでこんなに小さなジェット機、揺れた〜〜。





フィレンツェといえばココ!!
外観は地味に見える メディチレ礼拝堂 リッカルディ宮殿、
私が最も感動した場所がこの扉の中。



美術品はモチロンだけど、特に床の大理石細工は想像を超えた精密な作業を考えたら卒倒しそう。
自分たちのプライベート空間を作るとコレなのか !!! 怖い程の本気を思い知らされた。
人を集めたり公開したりする為の場とプライベートの場とに対するメディチさんの考え方が体感できる。


よく言われるが、フィレンツェは本当に街ごと美術館。
それもこれも、メディチ家が芸術を支えたお陰。
15世紀には、ボッティチェリ、ダヴィンチ、ミケランジェロもパトロネージュ。



ピッティー宮殿と裏のボーボリ庭園


ボーボリ庭園はノビリしていいのかも、日本庭園好きの私には拍子抜けだったが。



14世紀初頭に建てられたロマネスク様式のベッキオ宮殿はフィレンチェ 市役所として活躍中、市民に愛されて、まだまだ現役だ。







ヴェッキオ宮の塔から見下ろす街並、赤い屋根
照りつける太陽と乾いた空気が、繁栄の歴史を際立たせる。



街に溶け込み、バランスも素晴らしい サンタマリア デル フィオーレ。
この景観を何世紀にもわたり維持&修復するのが、国民の高い美意識の証だね。





入浴剤で有名な ?? サンタマリア ノベッラ教会。     
フィレンツェで最も重要な教会はバラ窓や内部の美術装飾が素晴らしい。

1612年には薬局の認可を受け、トスカーナ大公のメディチ家から王家御用達製錬所の称号を貰ってる。
昔は敷地内で土葬をしていたようだ。(今も匂いが名残っている)





気合の入った彫刻や噴水がアチコチに当然のように設置される街。




生きる豊かさを感じさせてくれる



私がフィレンツェで生まれてたら、生き方は大きく変わっていただろうか?
伝統から抜け出すのコトの大変さを思い知るのかな?なんて考える。



美味しいフィレンツェ 
プロシューテリアでは沢山の種類の生ハムの原木が私を呼んでいた。
スライスしてもらい、その場で食べると
熟成されたアミノ酸の香りと旨味が、あ〜たまらない。






アイスクリーム屋さんが街中に沢山あって、ヤバイ美味しすぎ。





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少し郊外へも足を伸ばして。
まずはシエナ

イタリアで最も美しいファザードを持つといわれる シエナ大聖堂、言葉が出ない美しさ !!!
ロマネスクとゴシック様式を併せ持つ華やかな大理石の建物は、複雑な社会事情の中 14世紀に完成。





外壁の彫刻も息を飲む美しさ。




当然内部もコノとおり。
クリスチャンではない私が手を合わせたくなる、何かを感じる空間を体感してほしいな。



イタリアで2番目に高い102メートルのマンジャの塔。(お姫様が閉じ込められる感じ?)
カンポ広場に立つシエナ共和国のシンボルは1344年の完成、手前はシエナ市庁舎。




この日は、800年以上も続く伝統的な競馬「パリオ」がカンポ広場で開催されていて、それはもう大賑わい。






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トスカーナ郊外のオーガニック農場へ

自然環境や土作りに関心が高い国 イタリアでは、アグリツーリズモ(農業+観光)を展開している、
農薬や化学肥料を一切使わない有機農法で作物を育てる農園を訪れた。




太陽と土のエネルギーで育つ植物、それを食す人間も地球の一部なんですよ。




この農場では牛も飼っていて、循環型の農法でワインも作っている。
ランチは有機野菜と有機ワインで大地の力を分けてもらった。
エネルギーチャージ。



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斜塔で有名なピサ

私にとってピサの斜塔は「近代科学の象徴」。
ガリレオ ガリレイが1589年に行った、質量の異なる球を落下させる重力の実験。(実際には弟子の作り話のようだけど)

当時信じられていた「重いものほど早く落下する」というアリストテレスの学説を
シッカリ制御された実験により覆したガリレオの科学的観点に、未来を変える大きな一歩を感じる。





教えられたことや、常識、人が言ってることは鵜呑みにしない。
腹落ちするまで自ら追求を続ける。

宗教裁判にかけられても「それでも地球は動く」を貫いた ガリレオ氏。
私の理念の大きな基礎になっています。


芸術文化の歴史が積み重なる場にどっぷりと浸り、
人間だけが持つ想像力の無限の拡がりを体感した。


ダビンチ、ミケランジェロ、ボッティチェリ、多くの先達が残した
人間性が溢れ出し、しかも時代を超えて見る人の心を大きく揺さぶる作品達。


数世紀後の今の時代、芸術家が果たす役割は当時と同じでいいのか?

創作活動で追求を続ける以外はない












2020年10月11日日曜日

嵐の夜

嵐の夜 

人知れず健気に咲く 

今年最後の月下美人。 

The final cactus flower of this season , which blooms lonely on a stormy night.













2020年10月9日金曜日

自分自身から解き放たれる旅 13 <オランダ ロッテルダムからノルウェー フィヨルドへ>

ブログ「自分自身から解き放たれる旅」 について


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ロッテルダムからレイセフィヨルドの石舞台「プライケストーレン」そしてフロム鉄道

2012年8月

成田→アムステルダム  電車でロッテルダムへ。


楽しみにしていたキューブハウス。

奇才 Piet Blomがデザインした奇妙な集合住宅。
1980年代に ロッテルダムの波止場地区に建てられた。


立方体が組み合わされて繋がっている。隣同士が異常に近すぎでしょ。
もちろん、今も普通に?! 人が住んでいる、ショップやギャラリーもある。




内部は明るく開放的。
当然だけど、室内全面が斜めの窓や壁に囲まれている。



数日間の滞在には間違いなく楽しめそう。
実際に住んでみると愛着が湧いてくるのかな。




機能性だけに捉われず、人生を楽しむための空間としては多いにアリでしょ。


近くに大きなマーケットもあるから、ウィークエンドハウスにも最高。



大航海時代の立派なオランダ建築も素晴らしいけど、
アールヌーボー様式を始めユニークな20世紀の建造物を
ノンビリと見て回るだけの数日をアムステルダムやロッテルダムで過ごしたいと、
いつも思う!!

もちろん、ゴッホやフェルメール、レンブラントは見逃せないけれど。



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そんなこんなで、ロッテルダム港からノルウェーのフィヨルド に向けて出航。

港を出るとすぐに北海、そのまま北上する。




360度、どこを見ても海という状態で、太陽は海から昇り海に沈む。
8月8日の日没は午後10時、夜が短い。


次の日は、1日中クルーズ船の中で過ごす。



ジムに行ったりテニスしたりで運動不足を解消。



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ノルウェー南部の文化都市、クリスチャンサンへ寄港。




1885年築のネオ・ゴシック建築は本場イギリスに比べるとユルくて綺麗!  
街の中心地にあるクリスチャンサン大聖堂はノルウェーでも最も大きな大聖堂のひとつ




町全体がこんな感じのカワイイ空気に包まれている。




マクドナルドがギリシャ神殿に?!



夏野菜?



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レイセフィヨルドのスタバンゲルに入港。
北海油田の開発基地として発展している街。



高須先生に憧れてる訳じゃ無いんです、高所恐怖症ですから。



今回どうしても行きたかったプライケストーレン、
崖の途中にある舞台のような場所。
何百万年も掛けて、凍った河に削り取られた地球規模の彫刻。




歩いて登ると2時間かかり、船のスケジュールにどうしても間に合わないため、
空から近道。

ヘリで近くに寄ると



舞台の上に人がいるのが小さく見えた!
水面からの高さが600m 壮大なスケール。




フィヨルドの奥に進む船上では、
波がなく静かで鳥の声と滝の水音だけが聞こえていた。
 
滝の水はどこから流れて来るんだろうって、ずーっと不思議だった。



これが切り立ったフィヨルドのテッペン。
水溜りが沢山あったんだ、冬に降った雪が貯まってる池だ! 
ヘリのおかげで謎が解けた!





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ソグネフィヨルドのフロムに入港。

標高差864m、長さ20kmの世界でも有数の急勾配を行くフロム鉄道に乗りこむ
あまりに急で、またトンネルが20箇所もあるために建設に20年かかったそうだ。



途中にある落差93m のショース滝。
夏は雪解けの膨大な量の水が岩に打ち当たる爆音が辺りに響き渡る。

静かな山中で出会った腹に響く轟音は、
ちっぽけな人間の存在を笑っている大自然のように感じた。




日本では盆の時期なのに、こちらは最高気温が18度。これでも真夏。
女性はキャミソール スタイル。
東京で見かける、チョー薄着の外人さんの意味が理解できた。

終点、ミュルダール駅からの景色はノンビリ〜。




フロムから路線バスで2時間、1180年頃に建てられた木造ボルグンスターブ教会。
映画「アナと雪の女王」氷の城のモデルになったといわれる。



バイキング期のノルウェー建築スタイルを残すこの教会は、
見慣れたヨーロッパの教会の建物とは大きく異なる。


防腐のためにタールを塗られた黒い姿からは、
800年以上愛され続けた威厳と力強い存在感、最果ての深い孤独が伝わってくる。




ノルウェーでは14世紀頃までに1000棟以上建てられたといわれる木造教会。
現在、30棟も残っていない。


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ロッテルダムへ戻ります。





全く意図を持たない大自然の造形と、
いろんな人々の目論見や社会的な条件の元で人間が作る建築。
異なる観点からだが、どちらも大いに楽しむコトができた。

神が作った圧倒的なフィヨルドの造形には、恐怖と憧れを同時に感じる。

その中に身を置くと、壮大な地球の自然の中に生きている、

「ちっぽけな人間」という存在の自分を認識させられる。



ところで自分は何を作るんだっけ?  まぁ、これからの未来ですね。


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この後、メディチ家が支え芸術が大きく花開いたフィレンツェへ向かいます✈️