世界的に活躍するダンサー田中泯さん。
近年では、映画「たそがれ清兵衛」で数々の映画賞を受賞、大河ドラマ「龍馬伝」では高視聴率獲得と、俳優としても注目を集めています。
ライフスタイルも独自のスタイルを貫いていて、山梨県桃花村で農業生活をしていらっしゃいます。
10年程前、工房を千葉に移した頃、始めてお会いした時にいただいたアドバイスが、
『土を耕しなさい。土の中には全ての色と形、生と死があるから』でした。
それから工房の周りに花木を植え始めました。
植物と生活を共にしていると、たった一枚の葉が、何万種類もの色を見せてくれることに気づきます。
春先の朝日に透ける新芽の透明な緑、夏の陽をシッカリ受けとめる深く濃い緑、
秋には黄色から赤や茶色へと、一日毎に緩やかに変わっていきます。
そんな葉も冬になると落ちて土に還っていく。
コレが泯さんの教えてくれた「耕しなさい」の意味なのか、と気がつくまでに何年が経っていました。
その後も、お会いするたびに、飄々と哲学的な話を聞かせてくださいます。
今年最後の舞台は、ピアノの高橋悠治氏との共演で挑戦的な内容の舞台でした。
「流れ続ける思考のなかで、何処に向かっているのか分からなくなった」と、
舞台直後にご本人も話していらっしゃいました。
60代半ばになられた泯さん。
30代のアスリートのような筋肉を維持されているのも、たゆまない努力の積み重ねですね。
ますます深く、且つ自然に、田中泯の世界観をダンスを通して広めていってください。
舞台の後は、恒例の年越し餅つき大会でした。
ごちそうさまでした!
フラワーアーティスト 川崎景太氏から、2012年カレンダーをいただきました。
” 花グラフィック ” と名付けられたレリーフ作品は、鮮やかな季節の花達が織り合わされたように優雅で美しい。
『地球上の同じ生き物として、人は切り花にとって自然界では果たせなかった人と共に生活できる心地よい世界を提案する義務と責任がある。』という彼の言葉どおり、
この作品の花たちはとても満足げに見えます。
マミフラワーデザインスクールを主宰される川崎景太氏は、カリフォルニア芸術大学の私の先輩です。
そのご縁で過去に2回、私のガラス作品とコラボレーション展示をしていただきました。
それ自体が美しい「花」という素材で、新たな意味を持つアート作品を生み出していく彼の様々な試みは、いつも新鮮で私をワクワクさせてくれます。
独自のコンセプトで世界に向けてフラワーアートを発信し続ける先輩の仕事を、
手本としていつも心に留めています。
スペシャルカラーの「流涼」。
ブルーの「流涼」をお求めいただいたお客様のご依頼で制作させていただきました。
『 深く削り込んだ凹凸が手に心地よく馴染み、柔らかさと温かさを感じる不思議な質感が魅力 』と好評をいただいている自信のシリーズです。
「器は料理の着物」と魯山人が語った通り、「器」は「食」を左右する重要なアイテムです。
五感で楽しむ「食」。
器は、見て、触れて、聴いて、「食」を盛り上げます。
グラスに限らず、華やかなガラス器は、クリスマスやお正月の食卓でもアクセントになり、活躍します。
年内にお届けできて良かった!
新しいグラスで良い年をお迎えください。