2012年8月20日月曜日

旅の終わりに

『 作品創りの手を休め、異なる環境に身を置く 』

これは私が、新たなものを生み出し続けるために繰り返す大切なこと。

今回の旅では、ノルウェーのフィヨルド地方とイタリアのフィレンツェ近郊を訪れました。

フィヨルドは、大自然が作り出す偉大なる造形。
何百万年もかけて氷河に削られた、地球規模の彫刻作品ですね。
神が作った圧倒的な造形には、不思議ですが、恐怖と憧れを同時に感じます。


その中に身を置くと、壮大な自然の中に生きている、
「ちっぽけな人間」という存在の自分を認識させられます。

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フィレンツェでは、人間が作り上げてきた芸術文化、歴史の中にどっぷりと浸りました。


宮殿、教会、公園、彫刻、豊かな時代が何百年か続くと、こんなに美しく華やかで神々しい街を造り得るのですね !!!
なんど来ても新しい発見があって、人間の創造力の無限の拡がりに感動します。

ミケランジェロ、ダビンチ、ボッティチェリ、ラファエロ、多くの先達が残したように、
作り手の人間性が溢れ出し、しかも時代を超えて見る人の感動を呼び起こせるチカラを持った作品。
これこそが、私が進むべき方向性だと再確認しました。

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もちろん、食事やファッションも堪能して、五感とオトコを磨き上げてきましたよ。

今後の作品に乞うご期待! 



ちょっと寄り道

フィレンツェから帰路の途中に立ち寄ったアムステルダムは、
独特のカワイイ街並みが魅力で、ヨーロッパで最も自由な街。



空港から電車でアムステルダム中央駅へ。
赤煉瓦造りで東京駅に似ているという噂も?



町中に蜘蛛の巣のようにはりめぐらされた運河と17世紀の建物が、美しく調和してますね。


ちょっと傾いた建物と、背中に哀愁を漂わせたアジのある「おじさん」。。。
アムステルダムの路地散歩は魅力的です。



残念ですが、今回は時間の都合で大好きなゴッホ美術館に行かれませんでした。

鎖国時代の日本で、長崎の出島を通して唯一交わりがあった国がオランダです。

そんな歴史的な浪漫も感じながら、そろそろ日本に帰りますか。。。



トスカーナへ vol.6   フィレンツェ


フィレンツェに滞在していると、美術館の中に住んでいるような気分になります。
日常の全てをアートと共に過ごしている感じ。



フィレンツェのシンボル ドゥオモ と ゴシック様式のジョット鐘楼。
どのアングルから観ても華やかで美しい神々しさ。



街の至る所にロマンチックな彫刻や噴水が当然のように設置され、
この街で生きるコトの豊かさを感じさせてくれます。


ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどの
芸術家を支援し、ルネサンスの文化を育て上げたメディチ家。

歴代の当主達が集めた美術品などはウフィツィ美術館などに残され、
ピッティ宮殿などのメディチ家の建造物もキッチリと保存されていて
当時の美意識と自意識を伺い知ることができます。



メディチ・リッカルディ宮殿の重々しい扉
美を追求する姿勢は妥協を許さない、ホンモノの凄さが随所に‼ 


もし時間旅行が許されるなら、15世紀に戻って
この環境で生れ育った当主達と芸術についてジックリ話し合いたいな。






2012年8月18日土曜日

トスカーナヘ Vol.5


       ++++   魅惑のプロシューテリア  ++++


沢山の種類の生ハムの原木が、私を呼んでいました。
スライスしてもらい、その場でいただきます。
じっくりと熟成されたアミノ酸の旨味が‥‥
あ〜たまらないっ‼


猪や馬の生ハム、ロバのサラミなどもありました。
食文化はアートです。




2012年8月15日水曜日

トスカーナへ vol.4

+++ 夢のあと +++

フィレンツェ共和国の政庁だったヴェッキオ宮。
その塔から見下ろす街並。
照りつける太陽と乾いた空気が、繁栄の歴史を際立たせます。

トスカーナへ vol.3

地動説という常識を覆した ガリレオガリレイの生地 「ピサ」。

10年以上かけて昨年修復が完成した斜塔は、真っ白でピッカピカ。

斜塔の他にも、12世紀のロマネスク様式の建築物がたくさん残る美しい街です。




2012年8月14日火曜日

トスカーナへ vol.2

サン・ジミニャーノの有機農場 Poggio Alloro を訪れた。
http://www.fattoriapoggioalloro.com/eng/index.htm

生ハム、サラミ、チーズ、ワイン、オリーブオイル、パスタなど、農場で採れた材料を使った自家製のランチをいただいた。

シンプルな調理が、材料自体のしっかりとした味を引き立てていた。
特にオリーブオイルは、舌がピリッとする特有の強い香りで、トスカーナの強い大地を感じさせた。


トスカーナへ vol.1



ゴシック様式の大聖堂が美しい、イタリア トスカーナ州シエナへ。
今日は偶然にも、800年以上も続く伝統的な競馬「パリオ」が開催されていて、町は、地元の人の熱気でごった返していました。



シエナから足を伸ばし、
12世紀の街並みがそのまま残る、塔の町「サン・ジミニャーノ」へ。
煉瓦色一色の町を歩くと、当時の人の息使いが聞こえてくるようです。

イノシシのサラミ、美味しかった〜。


2012年8月11日土曜日

孤独に耐えて800余年



1180年に建てられた、ボルグンスターブ教会は、ヨーロッパ最古の木造教会。
バイキング期の影響が色濃く残る建築です。
見慣れたヨーロッパの教会のイメージからはかけ離れていますが、
独特の威厳と力強さを感じます。

2012年8月9日木曜日

フロムにて



船はフィヨルド谷の静かな海を進み、フロムに到着。
波も無く、滝の音と鳥のさえずりだけが聞こえます。
自然と一体化して、心地良〜い!



フロム鉄道で、渓谷を登って行きます。



膨大な量の雪解け水が岩に打ち当たる爆音が、静かな山に響き渡っています。

地球上の、ちっぽけな人間という存在を思い知らされます



2012年8月8日水曜日

ついに到着!プライケストーレン



レイセフィヨルドの名勝、プライケストーレン。
何百万年もかけて氷河に削られた、地球規模の彫刻作品。
神の作った造形には、ただただ圧倒されます。

上の画像の中心の平らな崖っぷちに、人がいるのがわかりますか?
私はここまで登る根性がないので、ヘリで上空から見学です。


初めてなのに何故か懐かしい



19世紀の木造建物が残る、小さな港町 Kristiansand。



路地裏の仕立て屋さんも、オシャレで味があります。
15℃は十分に熱い?らしく、地元の人達は、半袖でした!?


オスロに到着



曇天18℃の爽やかな空気の中、自転車でオスロの街を探索。


西欧とはひと味違う素朴な街並みは、何故かとても居心地が良いです。

彫刻家 Gustav Vigeland の作品が200以上も集められた公園では、
沢山の市民が短い夏を楽しんでいました。


ロッテルダムから船で

ノルウェー オスロへ。
360°見渡すかぎりの水平線を進んで行きます。
太陽は、海から上り、海へ沈みます。
今日の日没は、午後10時。
初めてのスカンジナビア半島。
ひたすら北上します。

2012年8月6日月曜日

オランダ ロッテルダムにて

ノルウェー フィヨルド地方への出航前に、オランダ ロッテルダムに一日滞在。


奇才 Piet Blom デザインのキューブハウス。
四角い箱がコンクリートの柱の上に乗っている姿は奇妙⁈
独創的な外観からは想像できないほど、中は明るく開放的です。
この空間で、フツーに生活しているなんて、Funky!
20世紀のオランダ建築は、ある意味、突き抜けています。




土日に400店以上が集まるブラークの市場は、野菜、魚、花、衣類、日用品などを求める地元の人達でごった返していました。
ゴーダ、エダムなど、量り売りーズ屋さんも、酪農国オランダならでは。
市場は、その土地の生活、人を直に感じられ、ワクワクします。