2021年8月15日日曜日

伊勢滞在記3「まだまだ廻りきれない伊勢の街」

2020年11月11日〜11月24日
伊勢市クリエーターズ・ワーケーションに参加しました。

滞在記1「待っててくれ太陽の神」編はこちら

滞在記2「天照大御神の光を浴びて」編はこちら

滞在記3「まだまだ廻りきれない伊勢の街」編では、神宮さん以外の伊勢の魅力を紹介します。
と言っても全て神宮さんに繋がっているんですよね。

作品制作の場としてお借りした株式会社サンシンさんの広くて明るいスペース。
小型電気炉を持ち込み廃太陽光発電パネルガラスを使ったアートプロジェクトの試作を進めていきます。
気持ちよく制作に専念できそう!(元 自動車メーカーのショールーム)


伊勢市を足元からしっかりと支える サンシン の山下智史社長と。
山下さんは外宮参道の創作ビストロ「鉄饌」 のオーナーでもあります。
伊勢滞在中に、3度も鉄饌さんに通いました!!!
シェフの、食材の「焼き」に対する姿勢がハンパないです。



このアトリエでの制作第一弾。



廃太陽光発電パネルの再資源化ガラスと使用済み酒瓶ガラスを組み合わせた作品の試作品。

伊勢志摩サミットの乾杯酒に選ばれた、「作(ざく)」で知られる 日本酒蔵元 
鈴鹿の清水清三郎商店さんの新社屋のエントランスに設置させていただく大型作品の試作です。
テーマは「天の岩戸」。真っ暗闇だった世界を照らし出す光の物語。



二見浦の賓日館


会長の奥野さんに館内をたっぷりとご案内いただきました。
明治に建てられた皇室の方々のお伊勢参りの際の宿泊施設。
どっしりと華やか。各所に贅を凝らした国指定重要文化財。
コンサートや撮影などに利用できます。


会長の奥野さんに館内をたっぷりとご案内いただきました。
明治に建てられた皇室の方々のお伊勢参りの際の宿泊施設。
どっしりと華やか。各所に贅を凝らした国指定重要文化財。
コンサートや撮影などに利用できます。

近々ここで展覧会するぞ〜!って意気込み。



二見浦と故郷の和歌の浦(和歌山市)。
びっくりするほど空気感が似ている。
共に、日本三大浦?らしい。






ガラス工房も暑いけど、こちらの熱気も半端ない!
二見浦の海水を汲み上げ、薪で炊いて塩を焼く。
岩戸の塩工房




伊勢滞在の後半はこちらにお世話になりました。
旅荘 海の蝶
部屋からのオーシャンビューはクルーズ船からの眺めにも勝る「海の上感」」満載!
アートに造詣が深い女将の 中かほる さんと「アートイベントしましょう!」と意気投合。


海の蝶のプライベートビーチには、グランピング施設「グランオーシャン伊勢志摩」 
次は絶対泊まりたい!目の前の伊勢湾独占!


お伊勢さんの台所、商人の暮らしの風情を残す 河崎の街並みをのんびり散策


この2軒目の果物屋さんで蓮台寺柿をGET 。伊勢市の天然記念物だそう。
美味しかった!




中谷武司協会の武司さんとユキさん
https://satonaka.shop-pro.jp/?mode=f7
アーティストでデザイナーの武司さんはとってもユニークな方。
伊勢愛が溢れています。
様々なオリジナル商品を開発されています、サトナカクッキーは超おすすめ。



伊勢茶の濱田園さん。

親父さんの超詳しい解説付きでたくさんの種類のお茶を試飲させてくれました。
ご近所の常連さんらしき方が、「〇〇を200g」と量り売りで買われています。
お土産に伊勢茶をたくさん購入。




大好物の虎屋のういろ、いつもはJR名古屋高島屋で買うけれど、
此処が本店@しんみち商店街。
4回も通いました!会員カードも作ったぞ。



伊勢の街中で見かける「蘇民将来子孫家門」。
このしめ縄は一年中飾っておくらしい。
蘇民将来の物語はこちら



滞在最終日にもう一度、外宮の勾玉池の奉納舞台へ。

ここから「永遠の循環」をメッセージとしたガラスのモニュメントを見る日が来るのです。
次の遷宮までには。




伊勢市、神宮司庁、地元経済人、クリエイターの皆様と素敵な縁に恵まれた2週間。
神々の物語に浸り、自身の心を整えられました。
このまま神領民になりたい気分。

次に来た時には「お帰り」って言ってもらえそう!?

これから、伊勢と私の物語が始まります。

ありがとうございました!





伊勢滞在記2「天照大御神の光を浴びて」

2020年11月11日〜11月24日
伊勢市クリエーターズ・ワーケーションに参加しました。

滞在記1「待っててくれ太陽の神」編はこちら

この滞在記2「天照大御神の光を浴びて」編では、大事な参加目的である伊勢神宮関連について。

私はリサイクルガラスを熔かして生み出すアート作品で、資源循環による持続型社会の実現を提言しています。
『SDGs x ART』ってヤツです。

2016年から始めた ガラス瓶の再資源化アートに続き、
2020年より、廃太陽光発電パネルガラスを使ったアートプロジェクトを進めています。(後援:ガラス再資源化協議会 GRCJ )

再生可能エネルギーの主力として設置が進む太陽光発電パネルですが、実は寿命が25年。
2040年には国内だけで年間80万トンが廃棄されると試算されています。
そのため、現在、廃棄パネルのリサイクル方法の研究開発が急速に進められています。
一般にはあまり知られていませんが、太陽光パネルの材料の大部分はガラスなのです。
それも高品質の。
そのガラスをリユース、リサイクル、アップサイクルしていかなければならない。
『地球が避けて通れない環境問題を、アートの力で解決に導く。」
これが私の使命なのです。

プロジェクトのコンセプトは、「太陽エネルギー・再生・永遠の循環」。
これは、遷宮によって1300年も常若を繰り返す伊勢神宮さんの理念と丸かぶりなのです。

太陽神である天照大御神の下に太陽光発電パネルのリサイクルガラスから作ったモニュメントを届けたい。

これが問題意識を社会に広めることになると確信しているのです。

そんなわけで、伊勢神宮さんにこのアートプロジェクトに参加していただきたいとの想いで神宮司庁に伺い、広報課長の音羽さまと面談しました。


次の遷宮のテーマの一つとして「再生エネルギー」が挙がっているそうで、私の取り組みに共感くださり、
「勾玉池に、光&波となるガラスのモニュメントを設置したい」という夢を情熱的に語り合いました。
太陽から生み出されるエネルギーと廃太陽光パネルの再資源化ガラスを使ったオブジェを天照大御神の下へ。
地球の未来にとって最も大事な資源循環型社会は、「未来の遷宮のために一本の木を植える」神宮さんの考えそのものだったのですね。

神宮さんの2000年にわたる信仰の歴史を深く理解するためのキーワード。
変わり続ける事象と変わらないモノ。
再生可能エネルギー、常若(とこわか)。
音羽さまの言葉の中から伝わる概念が心に刺さりました。

そして、私が具現化しようとする考えを、これほど明確に理解してくださる方にお会いしたのは初めてで、
その力強い賛同は、嬉しいを通り越して不思議な運命を感じました。

天照大御神と永遠の再生の地、伊勢。
人類の未来を創るため、シンクロする物語がアートで繋がる。 
世界に先駆け、日本の天照大御神さまから「永遠の循環」の物語を発信できるように。

廃太陽光発電パネルのガラス再資源化アートプロジェクト成功を祈願し、ガラス再資源化協議会 (GRCJ)の加藤聡 代表幹事と共に、外宮、内宮を特別参拝させていただきました。


御神楽奉納では、宮掌さまに熱い祝詞を奏上していただきました。
天照大御神に私の想い聞き届けていただけたような最高の1日でした!!!

神々の地をもっと深く感じるために、伊勢を自転車で 廻りました。

外宮の別宮 月夜見宮


静かな清らかな空間 倭姫宮

長い長い時を感じる



神宮徴古館


和歌山から兄が遊びに来てくれたので、観光案内人の久田さんに内宮の案内をお願いしました。
質疑応答が白熱し、90分の予定が3時間の徹底ガイドに! 深く学んだ一日。



象徴的な米粒の形の石







自給自足の神宮さん
神饌の御飯はここで




足を伸ばして内宮の別宮 志摩の伊雑宮へ



神様の地 伊勢。日本でも特別な場所です。
2週間の滞在で、天照大御神の物語を肌で感じながら、
自らのエネルギーを高めて創造の原点と向き合い、
未来に向けたプロジェクトの構想、試作に勤しみます。


伊勢滞在記3へ続く。