2014年10月21日火曜日

< 新宿のビルの地下に「ガラスの日本庭園」出現! ー予告その1ー >


日本庭園の飛び石がガラスに変わるだけで、それまでの木々の匂いや苔の色までもが新鮮に感じられる。
晴れた日は「光」、雨の日は「水」として存在するガラスという素材が、
「人間は自然の一部である」と、あらためて気づかせてくれる。


空気の泡が入ったデコボコのガラスの飛び石は、とても有機的な存在なので
自然の石や、木や苔や風や太陽の光と調和します。


この飛び石は、溶けたガラスを型に流し込んで作っています。

名古屋の古川美術館の数寄屋建築と日本庭園でご覧いただいたガラスの庭とは、
http://www.nishinaka.com/Exhibition_at_furukawa.html
ひと味違った、ビルの地下という閉じられた空間での庭を作ります。

お楽しみに!

http://www.nishinaka.com/news.html

----------------------------------------------------

西中千人ガラスの世界 
― 受け継がれる美意識に革新を、そして未来の伝統に ―
  11月29日(土)ー12月7日(日)  
  11:00 〜 19:00  ( 7日は17時まで )
  柿傳ギャラリー  
   〒160-0022 東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル B2階
   ( 新宿東口駅ビル ルミネエストすぐ隣 )
   TEL:03-3352-5118  

-------------------------------------------------------






2014年10月16日木曜日

名画を切り、名器を継ぐ

井戸茶碗を真十文字に割って、ヒビを強調するために金を埋める。

割れた青磁の茶碗に打ち込まれた鉄のカスガイを景色として愛でる。
黒茶碗に華やかな文様の陶片を組んで継ぐ。

他には類を見ない独特の美意識、これぞ日本のサムライ魂。



生と死を哲学し尽くしたから、器にとって致命的な傷である筈の「ヒビ割れ」にさえ美を見出し得た。

生き様そのものが美意識になっている、これぞまさしく命の表現。

この生き様に触発されて生まれたのが、私が取り組んでいる「ガラスの呼継」。

何百年も後の世の人々の魂を揺さぶり、血を騒がせる日本独自の『 継ぎの美学 』 。

根津美術館で 11月3日まで。











2014年10月11日土曜日

円覚寺 龍隠庵復興 勧進茶会

鎌倉の名刹、円覚寺にて
茶会に参席させていただいた。


侘びた龍隠庵で、濃茶をいただく。

柔和な顔相の太田住職が地域の方々と一緒になって龍隠庵を復興する。

席主を務められた林屋晴三先生は「あるべきようわ」という栂尾明恵上人の言葉について語られた。



たまたま同じ空間と時間を共有した者が、一碗の茶を共に喫する。
心地の良い時が流れ、所作に気持ちが繋がる。

一期一会。

一瞬一瞬の共鳴するココロを生み出せる作品を創っていきたい、と深く思った。

偶然、懐かしい顔にも会えた一日だった。