2014年3月29日土曜日

爲三郎記念館 背景と空間に溶け込んで

丸い窓の向こう側から光が差しこみ、ガラスのオブジェを照らす。

海のヴィーナス

ガラスを透した青く柔らかい光が、気持ちを優しくする。
後ろで、笹の葉が揺れる緑が美しい。

考えていた以上に、この空間に似合う。

きっと別の場所では、違う顔を見せるのだろう。
光や空間とのコンビネーションで、ガラスはいろんな表情を見せてくれる。楽しませてくれる。


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 古川美術館 分館 爲三郎記念館 特別展
 西中千人ガラス展 〜 伝統を呼び未来を継ぐ 〜
 2014年3月15日(土)〜5月11日(日)


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http://www.nishinaka.com/Exhibition_at_furukawa.html

2014年3月27日木曜日

アンクル岩根の岡山ライブラリー

岡山シティFM  RadioMOMO 「アンクル岩根の岡山ライブラリー」 にお招きいただきました。
一昨年に続き2度目の出演で、パーソナリティを務めるアンクル岩根さん、上別府千晶さんとも、

ラジオだけに波長がぴったり!



ガラスの「呼継よびつぎ」について、作品に込めた想いをお話しました。
一度作った作品を叩き壊し、再び作り上げる意味は、
「今までの自分を壊せるのか?新たに生まれ変われるか?という自身への問いかけだ」とお伝えすると、
その独創性に、大きな関心を示してくださいました。

ヒビ割れに美を見出したのは、世界でも他には無い日本独自の美意識であり、
この精神を礎として創作を続けている点でも、伝統を新たなカタチで表現する活動に共感してくださいました。

岩根さんはご自身でギャラリーを開設するほど、
芸術、文化に豊富な知識と強い愛情をお持ちの方だけあって、
私の作品についても深~く掘り下げて、岡山のリスナーの皆様に解りやすくお話してくださいました。

29日(土)17時からの放送です。



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 西中千人ガラス展 
    呼継 よびつぎ 伝統を呼び未来を継ぐ
  3月26日(水) → 4月1日(火)
     開場時間 : 26 (水) , 27(木) = 午前10時〜午後7時
          28 (金) , 29(土) , 30(日) = 午前10時〜午後8時
          31(月) = 午前10時〜午後7時 
          1(火) = 午前10時〜午後4時
  岡山タカシマヤ 7階 美術画廊  岡山市北区本町6-40
  •  TEL : 086-232-1111
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2014年3月25日火曜日

岡山で明日から開催 西中千人ガラス展

岡山放送の人気情報番組「エブリのまち」で、岡山タカシヤマでの個展について、ご紹介いただいた。


スタジオに「ガラスの呼継 よびつぎ 」を持参し、キャスターの上岡さんたちにご覧いただいた。
わざわざ割って再度繋ぎ合わせることや、ひび割れの斬新さ、
配色の美しさなどが、まず最初に心に留まったようだった。

その後、「今までの自分を叩き壊せるか」というコンセプトや、
ヒビ割れに潜む日本独自の美意識についてお話させていただくと、
さらに深く共感していただけたようで、
「作った作品を壊す辛さ、しかしその後に生まれる誕生の楽しさ、奥が深い!」
「色々な葛藤があるからこそ最高の作品が生まれるという事を改めて感じた。」と、嬉しいお言葉をいただいた。

キャスターの方が感じたことは、きっと視聴者の方々にも届いているだろう。

このような機会をいただき、心から感謝。




私は、3月26日(水)から29日(土)まで会場にいます。

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 西中千人ガラス展   呼継 よびつぎ 伝統を呼び未来を継ぐ
 3月26日(水) → 4月1日(火)
   開場時間 : 26 (水) , 27(木) = 午前10時~午後7時
        28 (金) , 29(土) , 30(日) = 午前10時~午後8時
        31(月) = 午前10時~午後7時 
        1(火) = 午前10時~午後4時
 岡山タカシマヤ 7階 美術画廊  岡山市北区本町6-40
                TEL : 086-232-1111


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2014年3月23日日曜日

サプライズぎっしりのガラス茶会

3月22日、個展開催中の爲三郎記念館 大桐の間にてガラス茶会を開催し、80名以上のお客様を持て成した。



花入「呼継 びんろう」 香合 水指 「呼継」 茶器「波跡」
茶杓 蓋置「朝露」 莨入「呼継」
菓子器「亀甲鉢」「手付鉢」「蓮の葉皿」「星合」
箸 建水
ガラスづくしの茶会に、皆様は興味津々の様子。


菓子は今日のためだけに、呼継のイメージでデザインした特別な品。
何度も打ち合わせと試作と重ね、美しいヒビに金を蒔いた「菓子の呼継」が誕生した。
もちろん味も繊細。芳光さんの力作。 




庭園のガラスの飛び石、滝の音も同時に楽しんでいただけるよう、障子を開け、明るい日の光も加わった開放的な茶会。

作品創りや表現について沢山の質問を浴びた。
ひとつずつ丁寧にお答えしながら、和やかに会が進行した。


「こんなに美しく清々しい茶会は初めて!」
「ガラスが、こんなにも茶席に優美に馴染むとは驚いた」


サプライズがぎっしり詰まった新たな美の世界に興味を持っていただき、
また、皆様それぞれに堪能されていたようでとても嬉しかった。

多くの方々のお力をお借りして盛会に終えることができ、感謝の気持ちでいっぱいだ。



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 古川美術館 分館 爲三郎記念館 特別展
 西中千人ガラス展 〜 伝統を呼び未来を継ぐ 〜
 2014年3月15日(土)〜5月11日(日)
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http://www.nishinaka.com/Exhibition_at_furukawa.html


2014年3月21日金曜日

ガラス茶会 爲三郎記念館にて 明日開催


80名のお客様がお集まりくださる。

この日のために、水指、茶器、茶杓、蓋置、建水、菓子器、箸、莨入をガラスで創作した。
また、呼継をイメージした和菓子を、この会のためにデザインさせていただいた。
名古屋 芳光さん謹製。

楽しいサプライズで、忘れられない「一期一会」となることを願っている。

「西中千人 ガラス茶会」
3月22日(土)
 1席目11:00~、2席目13:00~
 3席目14:00~、4席目15:00~
 (*おかげさまで各回とも満席となりました。)
席主/裏千家 石黒宗智先生、西中千人
場所/古川美術館 分館 爲三郎記念館 大桐の間


2014年3月17日月曜日

天野良春 ”リアル” ー 爲三郎記念館にて

東海ラジオの人気番組 「天野良春 ”リアル” 」のパーソナリティ 天野良春さんが取材に来てくださいました。



ものづくりのインタビューを長くされている天野さん。
今回の見どころである「ガラスの庭園」、「ガラスの呼継」、「夢で見た花」に大変興味を持たれ、

既成概念を壊し、時代が求める新しい美の表現に挑む私の想いを見事に引き出してくださいました。



3月22日(土)午前7時〜10時
東海ラジオ「天野良春 ”リアル” 」の「ものづくりの美」のコーナーで放送されます。



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 古川美術館 分館 爲三郎記念館 特別展
 西中千人ガラス展 〜 伝統を呼び未来を継ぐ 〜
 2014年3月15日(土)〜5月11日(日)
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2014年3月16日日曜日

爲三郎記念館にて 大切な人を迎える



玄関の三和土に設置したガラス作品「銭形」にいけられた花
重量感のあるガラス対して、流れるような花
その向こうには、未来へ続く緑の扉

西中千人の世界が、ここから始まります

*花は2ヶ月の会期中を通して、小原流名古屋支部の先生方にいけていただいています。


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 古川美術館 分館 爲三郎記念館 特別展
 西中千人ガラス展 〜 伝統を呼び未来を継ぐ 〜
 2014年3月15日(土)〜5月11日(日)
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2014年3月15日土曜日

別世界へと誘う光の道しるべ

ガラスの飛び石。
古川美術館 爲三郎記念館で開催の西中千人展。


昨日の内覧会では沢山のお客様から驚きの声をいただいた。
「このキラキラ輝くガラスの上を歩いてもいいの?」
「空間に溶け込んで、初めからココにあったみたい!」
「二ヶ月で取り外しでしまうのはもったいない!」

石が当たり前だった飛び石を
ガラスに置き換えることは、今までの常識を破ること。
否定的なご意見が飛び交うと思っていたら、、、、

伝統の和の美意識を礎にした新しいガラスアートの表現は、
どなたの心にも、すーっと馴染むようでした。

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古川美術館 分館 爲三郎記念館 特別展
西中千人ガラス展 〜 伝統を呼び未来を継ぐ 〜
2014年3月15日(土)〜5月11日(日)
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http://www.nishinaka.com/Exhibition_at_furukawa.html





2014年3月14日金曜日

古川美術館 爲三郎記念館にて 明日から一般公開

展覧会を紹介する番組制作のため、今日は朝からスターキャット ケーブルTVさんが取材に来てくださいました。


午後からは一般公開に先がけ、内覧会が行われました。
スペシャルコラボレーションをさせていただいたデザイナーの荒井沙羅さんも登場!
お互いの感性の重なりに、また不思議な繋がりを感じました。


明日から、展覧会の見どころをUPしていきます。

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古川美術館 分館 爲三郎記念館 特別展
西中千人ガラス展 〜 伝統を呼び未来を継ぐ 〜
2014年3月15日(土)〜5月11日(日)
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2014年3月13日木曜日

古川美術館 西中千人展に向けて No.6

数寄屋建築、日本庭園、ガラスアート。
とてもイイ感じに仕上がっています。
3月15日から個展が始まります。


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開催に寄せて

ー イマの創造が、いにしえを未来へと繋げていく ー

日本の美意識をガラスというグローバルな素材にのせ、この場所から世界に発信したい。
という想いから今回の構想が始まりました。
先入観や小難しい知識ではなく、心で感じられる美を追い求めて
既成概念を壊し、挑み進んで行く様を、爲三郎氏が愛した空間で曝けだします。
ガラスアート、数寄屋造りの空間、日本庭園、そして現代という時間が、
互いに存在を主張し溶け合い、どのような調和をみせるのか、自分でも楽しみな展覧会になりました。    
ご来場の皆様と、このワクワクする新たな美を共有できればこれ以上の喜びはありません。
                                                                           西中千人

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 古川美術館 分館 爲三郎記念館 特別展
 西中千人ガラス展 〜 伝統を呼び未来を継ぐ 〜
 2014年3月15日(土)〜5月11日(日)
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2014年3月12日水曜日

古川美術館 西中千人展に向けて No.5

雪がちらつく寒さの中、展覧会の設営が始まった。



スペシャルコラボ ー 荒井沙羅 時織 (ときおり) x 西中千人 呼継 (よびつぎ) ー

数寄屋建築との調和で期待以上の美しさを見せてくれます!
美術館職員さん、ヤマト運輸美術チームさんの協力で、和を基調とした新しい美の空間が完成していった。
荒井沙羅 araisara 2014/15 秋冬東京コレクションに先駆け、ここで新作の発表も!
荒井沙羅
http://www.atelier-mei.com

玻璃庭園 ガラスの庭シリーズ。
整然と配置された元の飛び石を掘り出していく。
ぽっかりと空いた穴は、新たな挑戦への入り口だ。庭の魅力を引き出せるように、建物や導線、そして全体のバランスを考慮しながら、ガラスで制作した飛びガラスを埋め込んでいく。
木村さんとの呼吸はぴったり。
光のような、水のような、自由に形を変えられるガラス素材で、別世界へ誘う道しるべが出来上がった。
庭師 木村博明
http://www.k-gg.jp

さあ、美意識を結集したお披露目が迫ってきた。



2014年3月9日日曜日

古川美術館 西中千人展に向けて No.4  荒井沙羅 araisara 時織 ときおり

明日から古川美術館での個展の設営が始まる。
日本庭園と数寄屋建築というスペシャルな空間で、作品達がついにお目見えする。

「時織」araisara 20013/14 A/W Tokyo Collectionより
「時織」araisara 20013/14 A/W Tokyo Collectionより





























― 荒井沙羅「時織(ときおり)」 x 西中千人「呼継(よびつぎ)」— は、
共通の感性で創造された美の表現をジャンルを超えて融合させた展示。
伝統を尊重し、新たな命を吹き込こんで生まれた作品が重なり合う。
お互いの作品への想いは、前回のブログをご覧いただきたい。


沙羅さんの時織が5点展示される。
1点は今回のための新作。
すでにコレクターの元へ嫁いだ4点も今展のために集めていただいた。
これらを間近で見ることができる機会はそう多くはないだろう。

新作は未だ目にしていないが、作品を受け取ってくれた学芸員さんの話によると、
それは見事に「ガラスの呼継」を荒井沙羅の感性で表現した作品だとのこと、とても楽しみだ。
いま、沙羅さんは、目の前に迫った2014/15 秋冬東京コレクションの準備で大忙しなのに、
それと並行して、この見事な呼継コラボ「時織」を生み出した。
その上、タイムリミット限界まで彼女自身が手を加え、納得がいくまで作り続けているという。

この溢れ出す創造のエネルギーには、イマを創る表現者の同志として心から尊敬する。

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古川美術館 分館 爲三郎記念館 特別展
西中千人ガラス展 〜 伝統を呼び未来を継ぐ 〜
3月15日(土)〜5月11日(日)
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2014年3月4日火曜日

古川美術館 西中千人展に向けて No.3  荒井沙羅「時織」ときおり × 西中千人「呼継」よびつぎ

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呼継 くれない

千人さんとコラボレーション。

千人さんの「呼継」。
そして私の「時織」。

それぞれ違うクリエーションの世界の中で…。
出合った時、それは一瞬にして1つの絆になった。

千人さんの代表作でもある“くれない”が私の心に響いた。
私が毎シーズン、コレクションとして発表している「時織」
という作品に、西中千人氏の「呼継」の代表作である“くれない”
が重なりあった瞬間でもあった。

自身のコレクションを発表して10シーズンが過ぎ…。

そして千人さんに出会った直後のコレクションがその10シーズン目。
そのシーズンの私のコレクションに「時織」は存在しなかった。

それは今回、西中千人氏とのコラボレーションで発表する作品だったかの
様にすべて、自然の流れに導かれ、今回のコラボレーションに繋がった。

そして、その作品は今ここに存在しています。
  
お互いの共通する想いは、日本の伝統・文化を継承し、そのものへ、新たな
息吹を吹き込み“かたち”“アート”として表現していく事だと…。

                             荒井 沙羅

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時織 araisara 2013 S/S Paris Collectionより
初めて見た時の衝撃をハッキリ覚えている。
間違いなく、私の呼継と同じ感覚で表現している。

タイトルの「時織」、、、時を織る?

不思議だった。


荒井沙羅さんとお会いして、タイトルについて聞いてみると、

時とは生きてきた時間、即ち、個人的な思い出や記憶まで織り込んだ作品だという。


是非、コラボレーションをしてみたいと思った。


私の呼継は、「今の自分を壊し、生まれ変われるのか」という問いかけの意味も含め、過去を礎に、未来へ向けて新たなものを生み出す『挑む表現』。

沙羅さんの時織から触発された呼継と、沙羅さんが私の呼継からイメージした時織。


お互いこの会場で、初めてそれぞれの作品に対面することになるが、

また、さらに心地よい刺激を与え合えたら嬉しい。

                            西中 千人

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2014年3月3日月曜日

古川美術館 西中千人展に向けて No.2 『 ガラスの庭 ー 玻璃庭園 ー 』

<玻璃 (はり) 庭園  >
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ー 『ガラス=光 』を取り込み、自由な心で直感する空間へ ー

庭園は日本の静かな精神性を表した、豊かなもてなしの空間。
また、そこに身を置き、眺め、心を鎮める別世界への入口でもある。

砂と岩だけで大海や宇宙、理想の蓬莱も表現してしまう
奥深い日本の美意識を有する日本庭園が、
小難しい知識やウンチクで語られるばかりではもったいない。

ガラスは光。
光は洋の東西を問わず、神や仏を意味した。

訪れた人が光の飛び石に心を導かれ、日常を少し離れた癒しの空間で
直感的に伝統の美意識を堪能し、心が洗われたと感じられたら本望だ。

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光の飛び石 手水鉢の掛樋、柄杓置き、ガラス灯籠 、ガラス垣などを
庭園で展開します。
( 制作協力:木村グリーンガーデナー 木村博明 )