2013年10月29日火曜日

新美術新聞に寄稿「 今を作る 」 

「日記のような軽いお気持ちで、日々の出来事を綴ってください」と執筆の依頼をいただいた。

毎年この時期は、ガラス溶解炉の「るつぼ」」を交換する、設備も気持ちもリセットの時期。

日々新たに『 生きている私が、伝統を糧に今を作る。』








2013年10月25日金曜日

WIRED presents「CREATIVE HACK AWARD 2013」授賞式レポート




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審査員 笠島久嗣氏(イアリンジャパン取締役)からのコメント

『グラフィック部門でガラス工芸作品を選ぶということに関しては、審査員のなかでも非常に活発な議論になりました。ただ、元々エジプトから伝わってきたガラスという海外の工芸技術を、日本のよびつぎという陶芸の技術を用いて再構築して、それを日本のオリジナリティとして発信していくというヴィジョンが、この作品には体現されていました。そういった考え方や取り組む姿勢といったものが、ほかの映像や違う分野の方々でも学べることがあるのではないかと思います。』


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アーティストとしての取り組み自体を評価していただいたことは、私自身の生き様に共感していただいたこと。
一つの作品を評価していただくこと以上に嬉しい。

伝統を糧にするが知識やウンチクを前提としない。

心をゆさぶるアートを西中千人のスタイルで、発信していきます。



2013年10月18日金曜日

2014春夏 東京コレクション

araisaraさんのファッションショーにお招きいただきました。
http://atelier-mei.com/


明治記念館の中庭で行なわれたショーは、空間とライティングと相まって、幻想的な空気の中、伝統の染めの技術や和紙を使った作品が、美しいラインで表現され、芸術的なパフォーマンスでした。 



2013年10月10日木曜日

ガラスの庭プロジェクト

日本庭園の中に、ガラスという新しい要素を取り入れようと思った。


太陽、空、石、木、水、苔とともにガラスが存在し、
『自然』の中に身を置き、心地よくなれる空間を作っています。

来年3月15日、古川美術館 分館 為三郎記念館 (名古屋市) で発表です。
http://www.furukawa-museum.or.jp/memorial

木村さんよろしくね!
http://www.k-gg.jp/


2013年10月8日火曜日

2014 アートフェア「 COLLECT 」@London に向けて、さあスタート!

ロンドンからギャラリストのKatie Jones さんが来てくれた。


毎年5月に開催の「COLLECT」には、世界のトップギャラリーが紹介するアート作品を目当てに、世界中のコレクターがロンドンに集まる。
今年も、Katie の紹介する日本人作家の作品は、とても評判が良かった。


早速、来年のCOLLECTに出品する作品の打ち合わせ。

新作を見てもらい、彼女の感想を聞く。
出品する作品の方向性が決まった。

今年は作品だけで、私自身は参加できなかったのだが、
来年は会場で、作品について色々話したい。



2013年10月2日水曜日

「 CREATIVE HACK AWARD 2013 」 グラフィック賞 受賞!

Crack is beautiful.   ガラス呼継 (よびつぎ)



『今後、日本のクリエイターに求められる資質、あるいはクリエイターが担うべき領域とは何か』
『既成概念を壊して(=ハックして) 、前へと進む野心とヴィジョン』をテーマとし、
日本から発信する“ 新しい ” クリエイティヴを求めるという趣旨で開催された「CREATIVE HACK AWARD 2013」。
グラフィック賞 をいただきました。

ガラスで表現した日本の美意識が、グラフィックという異なるジャンルにおいて評価されたことを、とてもうれしく思っています。

10月24日(木)東京国際映画祭 併設のマルチコンテンツマーケットTIFFCOM 2013において、世界に向けて紹介させていただく予定です。

表現方法が広がったことで「ガラスの呼継」を新しい形で伝えていけることにワクワクしています。

誰かが作った「つまらない壁」を壊していきます。

▶ 作品コンセプト

欠点こそが個性であり、魅力となる。

禅の思想から多いに影響を受け、また死を最も哲学した戦国の武将が生んだ茶の湯。
古来、茶人は割れた茶碗をこよなく愛してきた。

割れてはいけないはずの器が割れると、ヒビを継ぎ、金を蒔き、あえて割れを強調し「景色」と称して愛でた。

" True beauty could be discovered only by one who mentally complete the incomplete. "
『 不完全の美を自らの内で完全にできる者のみが真の美を見出せる 』
岡倉天心が「 BOOK OF TEA 」で、異文化に向けて「不完全の美」を説いてから100余年。 

今、ガラスというグローバルな素材に日本の美意識をのせて、
まるで「自分自身を壊せるのか」という問いかけのように、
叩き壊し、継ぎ、生まれ変わる。
そして、創造が古の美意識を未来へと繋げていく。

*呼継(よびつぎ)とは、伝統的な陶芸の修復技法である金継(きんつぎ)の一種。
 陶器の壊れて足りなくなった部分に別の陶片を埋め合わせて漆で留め、継ぎ目に金を蒔くもの。


エジプトで5000年、 ギリシャ、ローマで3~4000年の歴史が有ると言われている。
古い物や壊れた物が、たくさんあるににもかかわらず、ヒビを楽しむ修復という概念はない。

修復とは本来、もとの通りに戻すもの。
欠点を逆手に取って魅力に変えてしまう。
これこそ、 Creative HACK!!!
日本でしか生まれなかった美意識。