2020年3月25日水曜日

NHKワールド CORE KYOTO  取材第1日  京都法然院

3月24日
京都法然院 参道はまだ肌寒い。
とはいえ、鹿に食べられて秋に植え替えた紅葉が、たくさんの元気な新芽を出してきた。

猪が、石を蹴散らし苔を剥がしてその下にいるミミズ食べる。
檀信徒さんは剥がされた苔を戻し、毎日落ち葉を掃除し、雑草を取ってくださる。

設置から10ヶ月、
アート空間「つながる」は、皆様のおかげでこの場に在る。

千何百年と続く京都の文化遺産は、このように人々の愛情が繋がって残されているのだと実感。

今日は、NHKワールド「Core Kyoto」の取材。
/https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/corekyoto/

このアート空間は
ビンとしての役割を終え、新たにアート作品に生まれ変わったガラスが
「循環する命とつながっていく宇宙」を表現していることをお話しした。


久しぶりに、法然院 梶田貫主と、いろいろとお話させていただく機会を持つことができた。




未来に繋がるアートの芽を
この場に撒くことができて大変嬉しいのと同時に、
今になって、責任を感じている。




2020年3月20日金曜日

工房にて @NISHINAKA Yukito Glass Studio




ロンドンから戻り、時差ボケのまま制作開始!
房総半島の大きな光の粒を浴びながら。暑いけど気持ちいい!
First glass blowing with jet lag after back from London.
While bathing in the great light of the Boso Peninsula,
it is hot but comfortable.



ガラス原材料を熔解炉に投入し、1300℃で一晩炊き上げた翌朝。
ガラスの状態をチェック。
いい感じに熔けてるぞ!!

Glass materials are put into the melting furnace and heating at 1300℃ overnight.
Checking the condition of the glass next morning.
It is melting nicely.

2020年3月9日月曜日

ロンドンで実感したこと

ロンドン アートフェア COLLECT 2020 での沢山の出会いと気づき。






手技や緻密な細工だけでなく、その奥に存在する深い哲学やストーリーを理解いただければ、
作品にますます興味を持っていただける。

海外展の際に、日本美術に関していつも感じていたことだが、今回、COLLECTへの出品を通して確信した。

金継が400年以上前に生まれた背景
『生死を賭けた侍が、茶碗のヒビに「限りある命」を見出し、あえてヒビを金で強調して修復する、という禅を礎としたSAMURAI SPIRIT』を、
会場で美術好きのお客様(アートコレクターさん)にお話しすると、ガラスの呼継や日本文化に深い関心を寄せられ、大変感激してくださった。



美意識の奥にある哲学を共有できて私自身もとても嬉しい。

オックスフォードの美術館の学芸員さんが来場され、作品を通して話が弾んだ。
金継のヨーロッパでの人気に関して
「受け入れるという精神が評価されている」と話されていた。

以前から私のガラスの呼継について興味を持ってくださっていたケンブリッジの陶芸研究家も会いにきてくれた。
自身の想いや哲学を、ウェブサイト を通して世界中に発信していることを実感。

ロンドンにある外務省所管の日本発信拠点の方も、
作品を知ることは、アートコレクターだけの楽しみではない。
広く一般の方々もガラスの呼継のストーリーに関心を持つだろうと、
ロンドンでのさらなる展開を期待してくれている。


世界最古のオークションハウスの日本美術部門の方とも食事の機会に恵まれた。
目に見える作品の背景にあるストーリーや哲学に共感していただくことが、
アートを選ぶ方にとっての楽しみ方として重要だという話をさせていただいた。


COLLECTでは、ウェブサイトの表紙、会場の案内看板にの私の作品が採用され、誇らしかった。



月が美しい会場のサマセットハウス



ロンドンでは、いろんな方と繋がっていきそうだ。



2020年3月8日日曜日

アートフェア COLLECT 2020 London

現代工芸に特化したアートフェア「COLLECT 2020」
2月27日から3月1日までロンドンで開催されました。

Site のTopPageに拙作 呼継「紅焔」が採用され、嬉しいです。


会場は歴史あるサマセットハウス。
凄く広くて何度も迷子に。。。



ロンドンのギャラリー「Katie Jones Japan」 から呼継を10点を出品。





作品の解説に熱心に耳を傾けてくださる方々。


数年来のコレクターさんとの再会や初リアル対面も。


夜は、さらに荘厳で美しい!