2014年8月28日木曜日

地球の鼓動を感じる大自然の懐へ アラスカ その2

雲海に浮かぶ マッキンリー山


プロペラ機から真横に望む、北米大陸最高峰の造形美。
太陽を浴びて輝く荘厳な姿。

古来から、山に祈りを捧げる気持ちを理解できた気がする。








地球の鼓動を感じる大自然の懐へ アラスカ その1

大地を削る氷河 Glacier Bay


凍った川は大地を削り取りながら、膨大な記憶と共に海に辿り着いた。



巨大なガラス彫刻のような姿で立ちはだかる氷河。
静寂の中で突如、雷鳴を響き渡らせて海へと崩れ落ちる。


地球は生きている。










2014年8月16日土曜日

守り神 ー15mの大蛇ー


グルグルと動き出しそうな生命を、やわらかいガラスで表現した。

「西中さんの感性で、自由に白蛇を表現してください。」とのご依頼だったので、
楽しみながら制作し、思い通りに作らせていただいた。
仕上がりには、我ながら満足。

個人邸の広大な庭のに建てられる「かまど」の屋根の梁に設置されると、
どんな様相になるのか、今から楽しみだ。


2014年8月11日月曜日

ーガラスと錫ー 涼を呼ぶハーモニー

「波音(なみね)」と名付けた切子の水指。
波が創った海底の砂模様を表現したものだ。




分厚く吹いたガラスをダイヤモンドの砥石で深く削り、流れるようなラインで躍動感を出す。
見た目の清涼感に加え、手で触った感触が柔らかで気持ち良い、と評判も上々だ。

硬いガラスが柔らかいって。冷たいガラスが温かいって。
私のガラス作品はそのように感じられるそうだ。
ドロドロに熔けたの柔らかな熱いガラスから作っているのだから、
その柔らかで温かな美しさを皆様と分かち合いたいと考えている。


今回は、涼しげな錫の蓋を特別に新調した。


定番の真塗は馴染みがあって落ち着くが、夏場に錫はガラスと良く馴染む。
黒く酸化しないので、銀製より扱いやすいという利点も大きい。

摘みの形状、鎚目、板の厚みまで、お客様と錫の工房と一緒になって、
綿密な打ち合わせを重ねてようやく完成した。

私自身、とても納得のいく仕上がりになり満足している。

どういう道具の取り合わせで茶席に登場するのか、とても楽しみだ。