2013年4月23日火曜日

「 西中千人展 」 大阪高島屋 にて開催いたします。

  

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  • 西中千人 ガラス展 呼継 − 伝統を呼び未来を継ぐ −
  • 5月8日(水)→14日(火)
  • 大阪高島屋 6階 ギャラリーNEXT  〒542-8510 大阪市中央区難波5-1-5 TEL : 06-6631-1101(代表)
    • 午前10時〜午後8時 最終日は午後4時まで
  • 西中千人 在廊日:8(水)〜12(日)

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 いつしか、庭の手入れが工房に入る前の習慣となっていた。
 世俗にまみれた心を洗う、私なりの儀式といえるかもしれない。
 庭には土があり、植物が生育する。そこは小さな宇宙だ。
 季節の色や匂いに溢れ、むせかえるような生と静謐な死がある。
 夢幻泡影とは、人生や世の儚さのたとえだが、
 それは植物も同じだ。そして、ガラスも。
 砕けたガラスの儚い、不完全な美しさに魅せられ、
 本格的に「呼継」に取り組み始めたのは、奇しくも震災の年だった。
 繋ぎ合わせたガラスの眩い煌めきは、
 死を想うことは生を噛みしめることなのだと教えてくれる。
 私はガラスとともに歓び、哀しみ、憤り、途方に暮れ、奮い立ち、
 誰一人先達のいない無限の荒野を歩き続けたい。       
                           西中千人

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2013年4月19日金曜日

ガラスで魅せる 数寄屋造りと日本庭園

名古屋の古川美術館 爲三郎記念館を訪れた。
www.furukawa-museum.or.jp


数寄屋造りの建物から、この庭園を眺めると、心が静かに落ち着く。
斜面を活かした水のせせらぎや、生き生きとした植栽は、作りすぎない美しさで、自然に溶け込めるような開放感がある。



この空間を自由に使ってくださいと、館長の古川爲之氏。

昨年個展のお話をいただいた時、ちょうど日本建築と庭園でのガラスの活かし方を考え、飛び石や手水鉢を制作していた。

ここに住み、客人をもてなした爲三郎氏の意志を感じて、展覧会の目的が定まった。

爲三郎氏が愛された空間、数寄屋建築と庭園の魅力を、
私のガラス作品を設置することで、来場される方々とより深く分かち合いたい。

数寄屋建築の内部には、ガラスの現代彫刻や器型オブジェを展示して、その室内空間が持つ意味を明らかにいていきたい。

心を癒すための庭園では、設置したガラス作品で視線を導き、来場者自身が自然の一部であることの心地よさを再認識できるようにしたい。

じっくりと練り上げて準備をするつもりだ。


2013年4月15日月曜日

まもなく岐阜で。 西中千人ガラス展

前回から二年間、毎日ただひたすらに、モガいてきた結果の発表。
どれだけ前に進めたかが問われる舞台だ。




先達が積み重ねてきた日本の美意識を
新たなカタチで
異文化へ向けて
そして次の時代へ伝えていく。

ガラスの呼継は、いま、自分の中で大きく変わった。
色で心を魅せ、余白で語る。
ガラスでしか伝えられない美の表現。

作品を観てくださる方々には、二年の熟成がどのように映るか。
緊張もするが、楽しみでもある。

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 西中千人 ガラス展 
 呼継  - 新たなる息吹 -
 4月18日(木)→  23日(火)
 岐阜高島屋 8階美術画廊
 午前10時~午後6時30分
 最終日は午後4時まで

 西中千人 在廊 : 18(木)~21(日) 

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2013年4月14日日曜日

今日も、またひとつ


この星のカケラを溶かすと
光を発して動き回る「ガラス」ができる。

地下深くマグマのエネルギーを呼び起こしたかのようなガラス。
息を吹き込み、手を添え、生きている証をガラスに閉じ込める。

静かにエネルギーを蓄えたガラスは、
私の思いを代弁する美しいオブジェに生まれ変わる。