2020年11月16日月曜日

アシュモリアン博物館に「呼継」2点が収蔵されました!

イギリス オックスフォード大学アシュモレアン博物館に硝子呼継茶入「有明」と硝子呼継盌「黎明」が収蔵されました。

ちょっと嬉しいゾ〜

I am happy to announce that Yobitsugi chaire ‘Ariake’ and Yobitsugi tea bowl ’Dawn’ are joining to the permanent collection at the Ashmolean Museum in the University of Oxford.


自分を越えるために壊す。生まれ変わるために継ぐ。

I break my own vessels, in order to go beyond myself, and join the parts together to be reborn.










2020年11月1日日曜日

待っててくれ太陽の神!!!

毎年、海外の見知らぬ土地で自然に抱かれ、文化に浸り、人々と触れ合うことで、自らをリセット&アップデートしてきた。

今年は諦めかけていた矢先、自らのエネルギーを高めて創造の原点と向き合うための伊勢での滞在の機会が与えられた。 

伊勢市の企画するクリエイターズ・ワーケーションに参加。https://note.com/ise_cw2020/n/nd09eb92a3030

天照大御神の物語を体感するために伊勢に2週間滞在します。  


全ての文明で人類が崇める太陽神、日本では天照大御神。
命の源=太陽との繋がり
2000年にわたる天照大御神の物語に近づける幸せ。

この滞在で、何が私の目に観え、ココロに映るのか?
その後の自身の変化もとても楽しみ。


伊勢での滞在で得るインスピレーションを基に、2つのプロジェクトに向けて突き進みます。

1. 鈴鹿の酒蔵 「清水清三郎商店」さん新社屋に酒瓶から作る「天の岩戸」のストーリー。
2. 太陽光発電パネルの再資源化ガラスを使った、天照大御神に捧げるモニュメント。


「太陽のエネルギー」「再生」「永遠の循環」 というキーワードは、私が取り組む表現の核であり、天照大御神への信仰そのもの。

地球の、そして私たち人類の未来を作る 資源循環型社会や SDGs をアートで推進することは、私に与えられた使命だと感じている。










2020年10月30日金曜日

自分自身から解き放たれる旅 16 <チェコ 後編>

 ブログ「自分自身から解き放たれる旅」 について

https://nishinakayukito.blogspot.com/2020/07/blog-post.html


チェコ トゥルノフ Turnov  2017年8月


プラハから北へ80Km、ガーネットの産地としても有名な Turnov。
宝石やガラスの加工関連会社が集まる自然豊かな美しい街。

20年以上の付き合いになるガラス研磨用具のメーカー2社を訪問した。

モーゼル、ボヘミアクリスタル等のガラス工芸の歴史が長いチェコで、
とても重要な技術を持つ会社だ。


ガラスを削るダイヤモンド砥石をオーダーメイドで作ってもらっている DIAS。
日本の江戸切子の職人さんにも、気に入って使ってる方が結構いる。

今回初めて会った次期社長(左) Ondrej Romany氏は、身長197cm の好青年。


社長、技術部長とは20年ぶりの再会となった。
「オレたちは老けちゃったよ、お前は変わらないなぁ〜って」熱烈歓迎を受ける。


一緒に工場を案内してもらった。

ガラスの加工には欠かせないダイヤモンド工具を作り続ける工場は、
伝統的な旋盤などの機械とコンピューター制御のハイテクマシン(ドイツ製)が共存する楽しい空間。



ダイヤモンドホイルを作るための型。
大きさ形状、多種多様に対応している。




職人さんの手仕事がとても大事な工程。


日本とチェコの道具に関する基準や慣習の違いも、現物を前に直接会って話せば一発解決。


更に使い易いものを作ろうと、細かい要望にまで真摯に耳を傾けてくれる姿勢が頼もしい。





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発砲ウレタン製のガラス研磨工具メーカーPOLPURへ

日本では今でも、木やコルク、石で作った古くからの道具を使っている職人さん達がいるが、チェコをはじめ、ヨーロッパでは今やスタンダードになっている発泡ウレタン製のガラス研磨ホイルを開発した会社。






















右が創設者のPavel Brustmann


次期社長のOndrej氏に、いつもはメールでPolpur製品の使い勝手や、新製品についての相談にのってもらっている。
DIASとPOLPURはとても仲の良い会社。
次期社長ふたりは、偶然にも同じ名前 Ondrej氏。



良い道具は作業工程の効率化だけでなく、作り手の気持ちまで高める。
ありがとう Brustmann 親子。
これからは道具を使うたび、彼らの顔が浮かぶだろう。



会社訪問の後、BRUSTMANN社長が、TURNOV近郊を案内してくれた。


Zelezny Brodにある名門ガラス学校 、彼もこちらの卒業生。
富山ガラス造形研究所で教鞭をとったフランティシェック ヤナーク氏の同級生だ。


学校の中も案内してもらった。




ガラスアートのギャラリーDETESK には、とっても珍しい作品達が。


チェコ第一のガラス作家 Libensky氏の義父の フィギュア作品が展示されていた。






伝統的なカットガラスやチェコが誇るエングレービングの作品も。



さすが、ボヘミアンクリスタルの国、チェコって感じです。


最後に、この地域の伝統的な建物。
綺麗なログハウスは屋根瓦も木製。


TURNOVから少し足を伸ばすと、さらに自然豊かな場所がたくさん。



ガラスと芸術と自然を満喫しに、必ずまたチェコに来よう。


2020年10月23日金曜日

自分自身から解き放たれる旅 15 <チェコ 前編>

ブログ「自分自身から解き放たれる旅」 について

https://nishinakayukito.blogspot.com/2020/07/blog-post.html


ボヘミアンガラスの聖地 チェコへ

2017年8月

先ずはプラハ

美しい建造物が立ち並ぶヴルタヴァ Vltava 川沿い。






Jan Letzel が設計した、ひときわ優雅な通商産業省。
広島に彼の建築作品があると聞いた。
もしや、、、、、そう、ドーム部だけが面影を残している。




世界で最古、最大と言われるプラハ城  










「第一次大戦前までは、建築も音楽も科学技術もチェコが世界一だったんだ」と
フランティーシェック ヤナーク氏が、毎日話していた。
(彼はチェコ出身のガラスアーティストで、富山ガラス造形研究所時代の上司です。)

実際、プラハは14世紀には神聖ローマ帝国の時代にはローマと並ぶヨーロッパ最大都市。
16世紀にはハプスブルク家の下、ヨーロッパの文化の中心都市として栄華を極めた。


プラハの旧市街では、夜、あちこちの教会の中でコンサートが開かれる。



St. Nicholas ChurchとSt.Michael Monasteryに
オーケストラのコンサートを聴きに行った。


やはり人気はスメタナとドボルザーク。



目の前で演奏される楽器の音や歌声が、天上から降り注ぐように響いてくる。




神々しい空間の中で、ナショナルシアターのソリストたちの呼吸や楽譜をめくる音、奏者同士の目の合図までが伝わってくる。

鍛錬を積み重ねた生身の人間が繰り出す真の表現に、堪らなく私の心を揺さぶられた。

日本でも身近にこういう機会があるといいのになぁ。


Karlovy Vary 

プラハから2時間。
飲む温泉で有名な Karlovy Vary 
ロシアからの観光客が多いので町中 ロシア語の看板ばかり。



街の至る所で温泉が湧いている。
小さなコップを買って温泉を飲むんです。(ビミョ〜な味ですよ)









007の映画も撮影されたお洒落なリゾート地。
なんだかイマイチ野暮ったいのもアジなんでしょうね。



Moser

ほど近くの
モーゼル Moser のガラス博物館&工場へ。(こっちがメインです)




さすが、エングレービングとカット装飾ガラスの本場。  
練習すれば誰でもできるようなもんじゃない、想像を超えた繊細な技術です。
全部一人で彫ったのかなぁ、どれくらいの時間がかかったんだろう?





連帯窯&チームスタイルの吹きガラス制作は、
ガラス工場でキャリアをスタートした私には、とても懐かしいけれど、
MOSERは、制服がオシャレ。



ワイングラスのステムやフット(脚の部分)のガラスを1人で巻き取り、
伸ばして拡げる職人さんを見るのは初めて。
それも、サンダル履きでタバコを吸い、ビールを飲みながら !!!




ガラスを拭き込む型、木製のはサンプル用かな?



あまり見たことがないカーボン製の型



製品のデザインを含めて工場全体の緩やかな感じが、とても印象深かった。


クトナー ホラ Kutna Hora



地元のワインを売る小さなショップ
笑顔につられてつい買っちゃいました。

銀の採掘で栄えたクトナー ホラ Kutna Hora


13世紀にはヨーロッパで産出される銀の3分の1は、ここで採掘されていた。

木彫家フランティシェク・リント

骸骨教会として知られるセドレツ納骨堂。
1870年に
地域開発のために墓地を掘り返して出た4万人分の人骨から、
1870年に木彫家 フランティシェク リントが1万人分を使い組み上げた装飾。

圧巻、そして純粋に美しい。



等身大の聖杯(と呼んでいいのか?)の脚部、よく見ると細工が凝ってる。




教会オーナー家の紋章
オーナーさんは喜んだのか?聞いてみたい。






立派な八腕のシャンデリアが吊り下げられる。




シャンデリアの下には、22の頭蓋骨からなる4つの小尖塔。



老若男女、私も含めて誰もがコレです。






ガイドしてくれたモニカに、骸骨装飾をどう感じているかと尋ねると
「人間の姿の一つのプロセスだから」と笑顔。
いきなりの深い生死観に少々戸惑った。
死のとらえ方は即ち、生の意味なんだよなぁ。

でも、彼らは先祖の墓参りには行かなそうだな?!と感じた。