ブログ「自分自身から解き放たれる旅」 について
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ロッテルダムからレイセフィヨルドの石舞台「プライケストーレン」そしてフロム鉄道
2012年8月
成田→アムステルダム 電車でロッテルダムへ。
楽しみにしていたキューブハウス。
奇才 Piet Blomがデザインした奇妙な集合住宅。
1980年代に ロッテルダムの波止場地区に建てられた。
立方体が組み合わされて繋がっている。隣同士が異常に近すぎでしょ。
もちろん、今も普通に?! 人が住んでいる、ショップやギャラリーもある。
内部は明るく開放的。
当然だけど、室内全面が斜めの窓や壁に囲まれている。
数日間の滞在には間違いなく楽しめそう。
実際に住んでみると愛着が湧いてくるのかな。
近くに大きなマーケットもあるから、ウィークエンドハウスにも最高。
大航海時代の立派なオランダ建築も素晴らしいけど、
アールヌーボー様式を始めユニークな20世紀の建造物を
ノンビリと見て回るだけの数日をアムステルダムやロッテルダムで過ごしたいと、
いつも思う!!
アールヌーボー様式を始めユニークな20世紀の建造物を
ノンビリと見て回るだけの数日をアムステルダムやロッテルダムで過ごしたいと、
いつも思う!!
もちろん、ゴッホやフェルメール、レンブラントは見逃せないけれど。
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そんなこんなで、ロッテルダム港からノルウェーのフィヨルド に向けて出航。
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レイセフィヨルドのスタバンゲルに入港。
北海油田の開発基地として発展している街。
今回どうしても行きたかったプライケストーレン、
崖の途中にある舞台のような場所。
何百万年も掛けて、凍った河に削り取られた地球規模の彫刻。
歩いて登ると2時間かかり、船のスケジュールにどうしても間に合わないため、
空から近道。
ヘリで近くに寄ると
舞台の上に人がいるのが小さく見えた!
水面からの高さが600m 壮大なスケール。
フィヨルドの奥に進む船上では、
波がなく静かで鳥の声と滝の水音だけが聞こえていた。
滝の水はどこから流れて来るんだろうって、ずーっと不思議だった。
これが切り立ったフィヨルドのテッペン。
水溜りが沢山あったんだ、冬に降った雪が貯まってる池だ!
ヘリのおかげで謎が解けた!
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ソグネフィヨルドのフロムに入港。
標高差864m、長さ20kmの世界でも有数の急勾配を行くフロム鉄道に乗りこむ。
あまりに急で、またトンネルが20箇所もあるために建設に20年かかったそうだ。
途中にある落差93m のショース滝。
夏は雪解けの膨大な量の水が岩に打ち当たる爆音が辺りに響き渡る。
静かな山中で出会った腹に響く轟音は、
ちっぽけな人間の存在を笑っている大自然のように感じた。
日本では盆の時期なのに、こちらは最高気温が18度。これでも真夏。
女性はキャミソール スタイル。
東京で見かける、チョー薄着の外人さんの意味が理解できた。
終点、ミュルダール駅からの景色はノンビリ〜。
フロムから路線バスで2時間、1180年頃に建てられた木造ボルグンスターブ教会。
映画「アナと雪の女王」氷の城のモデルになったといわれる。
バイキング期のノルウェー建築スタイルを残すこの教会は、
見慣れたヨーロッパの教会の建物とは大きく異なる。
防腐のためにタールを塗られた黒い姿からは、
800年以上愛され続けた威厳と力強い存在感、最果ての深い孤独が伝わってくる。
ノルウェーでは14世紀頃までに1000棟以上建てられたといわれる木造教会。
現在、30棟も残っていない。
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ロッテルダムへ戻ります。
全く意図を持たない大自然の造形と、
いろんな人々の目論見や社会的な条件の元で人間が作る建築。
異なる観点からだが、どちらも大いに楽しむコトができた。
神が作った圧倒的なフィヨルドの造形には、恐怖と憧れを同時に感じる。
その中に身を置くと、壮大な地球の自然の中に生きている、
「ちっぽけな人間」という存在の自分を認識させられる。
ところで自分は何を作るんだっけ? まぁ、これからの未来ですね。
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この後、メディチ家が支え芸術が大きく花開いたフィレンツェへ向かいます✈️