「 破格の陶芸 十選 」が今日から始まった。
著者の森孝一先生は、日本の陶芸を、造形や技法だけでなく、
思想という側面から評論される、やきものの真髄を捉えている美術評論家だ。
海外や異文化の中では、思想を伝えられないと、
工芸は、アートではなくインテリアの扱いになりかねないと、私も常に危惧している。
アートコレクターズ(生活の友社) 2015年6月号で対談させていただいた際にも、空間、余白の捉え方について貴重なアドバイスをいただいた。
→ アートコレクターズ2015年6月号より
今日の一回目は、
縄文土器を、北海道から南下した、感性、自然観、魂を表現するやきもの、と、
独自の切り口で表していらっしゃる。
短い文章の中で分かり易く、且つキーワードがたっぷり詰まっていてとても読み応えがある。
残りの九選が楽しみだ。
日本経済新聞 2015年9月21日 複写 |