6月11日 、京都 大徳寺で、古田織部400年遠忌追善茶会が行われた。
林屋晴三先生が席主を務められた黄梅院の薄茶席で、私の作った「硝子呼継盌 織部」をお使いいただいた。
林屋先生から、この茶会のために、織部のイメージで呼継盌を作ってみなさいと課題をいただいていたのだった。
現代作家の様々な道具とともに、大徳寺の茶会でお使いいただいたことは何とも嬉しいものだ。
硝子の茶具といえば、なかなか正式に使われる機会が無いと考えられているが、
1726年に近衞家熙が「びいどろの菓子器」を大徳寺の茶会で使ったという記録がある。
大徳寺の中でも黄梅院は、普段公開されない塔頭で、今回の希少な機会に硝子の茶具が使われたことは、私にとって特別な想いがあり、名誉なこと。
自由奔放な織部が、もっともっと自分のスタイルをやりなさいと、背中を押してくれた気がする。
今日は日本橋高島屋での個展の初日。
佳い日が重なった。