茶会で、私のガラス器 3点を菓子器としてお使いいただいた。
左から「呼継」、「夢で見た花」、「一文字手付皿」。
この器で七夕餅が運ばれると、お客様は一様に、Waa~と歓声をあげられた。
左から「呼継」、「夢で見た花」、「一文字手付皿」。
この器で七夕餅が運ばれると、お客様は一様に、Waa~と歓声をあげられた。
今の茶の美術の在り方に徹底して取り組みたいと続けていらっしゃる林屋晴三先生の茶会では、現代作家の作品を取り合わせ、毎回、楽しいサプライズでお客様をもてなされている。
陶器や磁器、漆器との道具組みの中で、ガラス作品は異なる華やかな存在感を放ち、参加された皆様を驚かせた。
私自身も席に座り、あらためて自分の作品を道具として手にすると、「手の距離」でガラスと向き合っている制作の時には見えない、豊かな空気が感じられた。
誰と、どこで、いつ、作品を共にするかで、同じ作品でも見え方や感じ方が大きく違ってくる。
作品とは、自己の表現であるばかりでなく、こういう場で実際に使っていただき、その時間と空間を共にする人々に喜んでもらうためにもあるのだ。
次の作品創りへのヒントも沢山いただいた。