畠山記念館で開催中の「 利休と織部 茶人たちの好みと見立て 」を観てきました。
作為が前に出過ぎない華やかさと、大きく入った貫入が妙に調和している、長次郎の赤樂 『早船』。
自然釉が彩り豊かで、欠けた口の一部が本体に焼け付いた荒々しさの 伊賀花入『からたち』。
古田織部が所有していた、大袈裟な割高台が特徴の歌舞いた 熊川茶碗『若草』。
この展覧会では、桃山時代の茶人好みが解りやすく展示されています。
私自身が古典を観る際に、ひとつの基準としている、「時代や社会背景と美との関係」をあらためて認識させてくれました。
展示室内には茶室や露地庭もあり、水の音を楽しみながら茶を喫することもできるようになっています。
館内の企画展示は勿論、四季を良く考慮して造られた庭園は、美しく色づく紅葉が心を落ち着かせてくれます。
露地の蹲がとても興味深いので、お見逃しなく。
12月16日まで
http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/display/2012/autumn.html