2020年5月5日火曜日

好きな本 自分の歪んだ色メガネが形成された理由

Face Book でバトンリレーをしているブックカバーチャレンジ。
私が選んだ7冊はこれです。



1. 原色愛蔵版 日本の陶磁全14巻 
監修 川端康成、責任編集 林屋晴三

各作品に対する深い愛が伝わってきます。
問答無用、最も好きな作品集です。
茶碗は知識だけで楽しむモノじゃないですね。 



 
2. 知の逆転

知の巨人たちへのインタビュー
ロンドンで観たダヴィンチの解剖図展を思い出しました。
彼の目的は真理の追求で、絵は手段です。
科学も芸術も行き着く先は人間にとっての真理です。
私が薬科大学卒だからそう感じるのでしょうか?

スマホ上で全ての知識や情報が手に入る状況で、知とは何でしょう? 
科学的、社会的、芸術的にも生みだすコト。
やはり創造ですね。 





3. 農協 月へ行く  筒井康隆

筒井氏の作品は中学時代に大ファンになり、今でも50冊以上持っています。
発想力、人間観察、シニカルで独自の切り口、エンターテイメント性のバランス感覚も天才。
彼の脳ミソが欲しい。




4. シッダールタ   ヘッセ

釈尊を題材にして、東洋思想を異文化から解釈した小説。
読み手の心の奥で広がって、それぞれのストーリーを紡ぐというのはアート作品の理想形だなぁ。
「受け入れる」を強く感じさせる、ズッシリと響く哲学書です。
また、長谷川等伯の松林図屏風を思い起こしました。
多々の苦労の末に天下一の絵師になった等伯が、息子の死を悼みながら描いた「全ては一瞬の幻」。
同じように受け入れるという概念を観てしまいます。





5. 人間の建設  小林秀雄 岡 潔

最も多くの付箋をつけた一冊です。
数学を情緒と捉える岡氏と、その人の身になるのが批評の極意という小林氏が、科学、政治、文化等々を自分ゴトとして論じるその内容の鋭さ深さは感動を超えて美しい。

これこそ本物のアート思考ですよ!!





6. 禅と日本文化  鈴木大拙 

日本文化や芸術の概念を言語で、それも英語で異文化に伝えるという離れ技を成功させたD.T.鈴木氏。
以前ニューヨークの展覧会で、茶碗の「手乗り」を説明する際に、器を手に乗せる習慣のない彼らに対して、
表面の触感なのか、重さなのか、手で包む形なのか、、、ぐらいのことで、私は困ったのに。
素の貞太郎さんは、どんな人だったんだろう。
R.MUTT 1917 デュシャンの「泉」は、リアルタイムで観たのだろうか?





7. 五輪書  宮本武蔵

剣の天才が死の数日前まで熊本の霊巌堂に籠り自分の一生と向き合い、書き上げた。
戦いの為の生涯を終えるにあたり、後の世に伝えたかった真意は何だろう?
ジックリ著者と語りあえるから、長い旅行の際には難しそうな本を持って行くのですが、
何度も挑む私にとって、彼の心は難攻不落です。

道においては死を厭わず思ふ。(独行道)