2020年3月9日月曜日

ロンドンで実感したこと

ロンドン アートフェア COLLECT 2020 での沢山の出会いと気づき。






手技や緻密な細工だけでなく、その奥に存在する深い哲学やストーリーを理解いただければ、
作品にますます興味を持っていただける。

海外展の際に、日本美術に関していつも感じていたことだが、今回、COLLECTへの出品を通して確信した。

金継が400年以上前に生まれた背景
『生死を賭けた侍が、茶碗のヒビに「限りある命」を見出し、あえてヒビを金で強調して修復する、という禅を礎としたSAMURAI SPIRIT』を、
会場で美術好きのお客様(アートコレクターさん)にお話しすると、ガラスの呼継や日本文化に深い関心を寄せられ、大変感激してくださった。



美意識の奥にある哲学を共有できて私自身もとても嬉しい。

オックスフォードの美術館の学芸員さんが来場され、作品を通して話が弾んだ。
金継のヨーロッパでの人気に関して
「受け入れるという精神が評価されている」と話されていた。

以前から私のガラスの呼継について興味を持ってくださっていたケンブリッジの陶芸研究家も会いにきてくれた。
自身の想いや哲学を、ウェブサイト を通して世界中に発信していることを実感。

ロンドンにある外務省所管の日本発信拠点の方も、
作品を知ることは、アートコレクターだけの楽しみではない。
広く一般の方々もガラスの呼継のストーリーに関心を持つだろうと、
ロンドンでのさらなる展開を期待してくれている。


世界最古のオークションハウスの日本美術部門の方とも食事の機会に恵まれた。
目に見える作品の背景にあるストーリーや哲学に共感していただくことが、
アートを選ぶ方にとっての楽しみ方として重要だという話をさせていただいた。


COLLECTでは、ウェブサイトの表紙、会場の案内看板にの私の作品が採用され、誇らしかった。



月が美しい会場のサマセットハウス



ロンドンでは、いろんな方と繋がっていきそうだ。