10数年前に展覧会をご覧いただいたのをキッカケに、
作品のアドバイスをいただいたり、茶席に参加させていただいたりと、
それ以来、先生の美意識に触れさせていただいてきた。
常に「自由にやり切れ」と背中を押していただいた。
「力が入り過ぎるなら、これ以上入らないだけ入れなさい。
歳を取ったら力を入れようと思っても入らなくなるから、
自然と枯れたアジがでる。」
「形を真似ても偽物だ。」
そうお教えくださった。
もし、林屋晴三先生に出会えていなかったら、
私はこの程度のバカでは済まなかったことは間違いない。
今日の偲ぶ会に参加させていただいて、
ますます、先生が亡くなられた実感が湧かない。
「あぁ~ゆきとさん」と笑いながら
叱ってくださる気がしてならない、
認めたくないのかもしれない。