2021年8月15日日曜日

伊勢滞在記2「天照大御神の光を浴びて」

2020年11月11日〜11月24日
伊勢市クリエーターズ・ワーケーションに参加しました。

滞在記1「待っててくれ太陽の神」編はこちら

この滞在記2「天照大御神の光を浴びて」編では、大事な参加目的である伊勢神宮関連について。

私はリサイクルガラスを熔かして生み出すアート作品で、資源循環による持続型社会の実現を提言しています。
『SDGs x ART』ってヤツです。

2016年から始めた ガラス瓶の再資源化アートに続き、
2020年より、廃太陽光発電パネルガラスを使ったアートプロジェクトを進めています。(後援:ガラス再資源化協議会 GRCJ )

再生可能エネルギーの主力として設置が進む太陽光発電パネルですが、実は寿命が25年。
2040年には国内だけで年間80万トンが廃棄されると試算されています。
そのため、現在、廃棄パネルのリサイクル方法の研究開発が急速に進められています。
一般にはあまり知られていませんが、太陽光パネルの材料の大部分はガラスなのです。
それも高品質の。
そのガラスをリユース、リサイクル、アップサイクルしていかなければならない。
『地球が避けて通れない環境問題を、アートの力で解決に導く。」
これが私の使命なのです。

プロジェクトのコンセプトは、「太陽エネルギー・再生・永遠の循環」。
これは、遷宮によって1300年も常若を繰り返す伊勢神宮さんの理念と丸かぶりなのです。

太陽神である天照大御神の下に太陽光発電パネルのリサイクルガラスから作ったモニュメントを届けたい。

これが問題意識を社会に広めることになると確信しているのです。

そんなわけで、伊勢神宮さんにこのアートプロジェクトに参加していただきたいとの想いで神宮司庁に伺い、広報課長の音羽さまと面談しました。


次の遷宮のテーマの一つとして「再生エネルギー」が挙がっているそうで、私の取り組みに共感くださり、
「勾玉池に、光&波となるガラスのモニュメントを設置したい」という夢を情熱的に語り合いました。
太陽から生み出されるエネルギーと廃太陽光パネルの再資源化ガラスを使ったオブジェを天照大御神の下へ。
地球の未来にとって最も大事な資源循環型社会は、「未来の遷宮のために一本の木を植える」神宮さんの考えそのものだったのですね。

神宮さんの2000年にわたる信仰の歴史を深く理解するためのキーワード。
変わり続ける事象と変わらないモノ。
再生可能エネルギー、常若(とこわか)。
音羽さまの言葉の中から伝わる概念が心に刺さりました。

そして、私が具現化しようとする考えを、これほど明確に理解してくださる方にお会いしたのは初めてで、
その力強い賛同は、嬉しいを通り越して不思議な運命を感じました。

天照大御神と永遠の再生の地、伊勢。
人類の未来を創るため、シンクロする物語がアートで繋がる。 
世界に先駆け、日本の天照大御神さまから「永遠の循環」の物語を発信できるように。

廃太陽光発電パネルのガラス再資源化アートプロジェクト成功を祈願し、ガラス再資源化協議会 (GRCJ)の加藤聡 代表幹事と共に、外宮、内宮を特別参拝させていただきました。


御神楽奉納では、宮掌さまに熱い祝詞を奏上していただきました。
天照大御神に私の想い聞き届けていただけたような最高の1日でした!!!

神々の地をもっと深く感じるために、伊勢を自転車で 廻りました。

外宮の別宮 月夜見宮


静かな清らかな空間 倭姫宮

長い長い時を感じる



神宮徴古館


和歌山から兄が遊びに来てくれたので、観光案内人の久田さんに内宮の案内をお願いしました。
質疑応答が白熱し、90分の予定が3時間の徹底ガイドに! 深く学んだ一日。



象徴的な米粒の形の石







自給自足の神宮さん
神饌の御飯はここで




足を伸ばして内宮の別宮 志摩の伊雑宮へ



神様の地 伊勢。日本でも特別な場所です。
2週間の滞在で、天照大御神の物語を肌で感じながら、
自らのエネルギーを高めて創造の原点と向き合い、
未来に向けたプロジェクトの構想、試作に勤しみます。


伊勢滞在記3へ続く。