http://www.musee-tomo.or.jp/exhibition.html
江戸時代から続く伝統の色鍋島をベースに、独自の技法、表現を確立された 十三代、十四代(当代)のそれぞれの世界を見せていただいた。
十二代 市川團十郎さんとのトークライブでは、伝統をキーワードとした粋な話を聞かせていただけた。
今右衛門さんは、完成後には見えないところにも、細工を込めて「隠れた意味合いを大切にしたい」とおっしゃった。
進行役の山川静夫さん ( 元NHKアナウンサー ) も、「粋というのは、目立つために前に出るのとは反対側にある」と応えられた。
團十郎さんは、若い頃は自分のスタイルを出したいという「欲」が強かったが、
続けていくうちに、欲を取り去り自然体の表現ができるようになる、とご自身を振り返り語られた。
お二方に共通した伝統に対する見解は、『 継承するのは、型や形ではなく、その根底にある心や精神である 』『 奇をてらわず、研鑽を続けた自らの感覚を信じて表現することで、感動が自然体で伝わる 』ということだった。
私は、あらためて強く心に誓った。
憧れと反発を持って、日本の伝統文化を自分のものにしたい。
継承された伝統を今の時代の表現として世界に伝えるために。