制作中の外庭を眺め、そして施主のS様がコレクションされている美術品を見せていただいたり、
趣味や仕事のお話をお聞きするうちに、イメージが湧いてきました。
清流、石組、水鉢、水の音。
庭では、抽象化された宇宙が広がっています。
庭では、抽象化された宇宙が広がっています。
庭を流れる水の源流となる「湧き水」を表現するのが、このガラスです。
水が湧き出てくるかのような、繊細な文様を削り込んでいます。
水が湧き出てくるかのような、繊細な文様を削り込んでいます。
先ず、粘土で原形をつくります。
その原形をもとに型を作り、ガラスを詰めて電気炉で焼きます。
その原形をもとに型を作り、ガラスを詰めて電気炉で焼きます。
熱く熔けたガラスが徐々に冷め、ついに清らかな水の塊へと生まれ変わりました!
全身ずぶ濡れでの磨き仕上げ。
摩擦熱でガラスが割れないように、水をかけながらの作業です。
摩擦熱でガラスが割れないように、水をかけながらの作業です。
ガラスの飛び石と並んで、もうひとつの見どころ。
実はこの水鉢、私の工房でガラスを溶かしていたルツボなんですよ。
一年間、休まずに1300℃の高温でガラスを溶かし続けていたものが、
今では清らかな水を貯え、心地よく水の音色を響かせています。
情熱の火から静かな水へ、180°転じたルツボの第二の人生が、ここS氏邸で始まったのです。
木村グリーンガーデナーの庭師、木村博明さんの総仕上げで、まもなく庭全体が完成です。
待ち遠しいな!
待ち遠しいな!