2012年9月24日月曜日

ガラスの庭


 室内空間に、「ガラスを用いた庭を作ろう」という発案から始まった今回のプロジェクト。

湧水をガラスの飛び石で表現し、外庭の水流へと続く「枯山水の庭」を作りました。
制作中の外庭を眺め、そして施主のS様がコレクションされている美術品を見せていただいたり、
趣味や仕事のお話をお聞きするうちに、イメージが湧いてきました。


清流、石組、水鉢、水の音。
庭では、抽象化された宇宙が広がっています。

庭を流れる水の源流となる「湧き水」を表現するのが、このガラスです。
水が湧き出てくるかのような、繊細な文様を削り込んでいます。



先ず、粘土で原形をつくります。
その原形をもとに型を作り、ガラスを詰めて電気炉で焼きます。



熱く熔けたガラスが徐々に冷め、ついに清らかな水の塊へと生まれ変わりました!


全身ずぶ濡れでの磨き仕上げ。
摩擦熱でガラスが割れないように、水をかけながらの作業です。


ガラスの飛び石と並んで、もうひとつの見どころ。


実はこの水鉢、私の工房でガラスを溶かしていたルツボなんですよ。
一年間、休まずに1300℃の高温でガラスを溶かし続けていたものが、
今では清らかな水を貯え、心地よく水の音色を響かせています。
情熱の火から静かな水へ、180°転じたルツボの第二の人生が、ここS氏邸で始まったのです。

木村グリーンガーデナーの庭師、木村博明さんの総仕上げで、まもなく庭全体が完成です。

待ち遠しいな!


1 件のコメント:

  1. 水鉢のお話…
    私自身とかぶります
    ルツボさんはまさか水鉢になることを想像していなかったでしょう(^.^)
    でも西中さんにご指名を受けたからにはなにものよりも光り輝く水鉢になることでしょう
    すばらしき作品の完成が実に楽しみです

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