2015年2月28日土曜日

創流120周年 いけばな小原流展 「 生命のかたち 」 家元と共に

会場で「いけばな」や小原流の歴史、そして自身の表現についての考えを
5世家元 小原宏貴さんから聞かせていただいた。

枯れて乾いた木の根と少しの緑で”イノチ”を表現する。




盛花で室内に、深山幽谷や理想の桃源郷を作り出す。
花を生けるヒトの思想が、そのまま作品に表れてくるのが、見ていて興味深い。

現代から流祖の時代に遡る展示は、社会的な背景やライフスタイルの変化と共に生きる「いけばな」を感じさせてくれる。


流派を代表する家元として、様式美を伝え、そして残していく。
同時に、一人の表現者として個人の内なる世界をカタチにしていく。



今後ますます、目が離せないアーティスト 小原宏貴氏。

創流120周年 いけばな小原流展 生命のかたち BIRTH AND REBIRTH
日本橋高島屋 8階で
3月3日(火)まで開催中






2015年2月21日土曜日

ココから始まる

オレンジ色に輝きながら、柔らかに動くガラス。

光のような、水のような、空気のような透明のガラスは、1,200℃では、こんなに自由。



茶室の蹲のパーツを、一本ずつ作っています。








2015年2月10日火曜日

チェリーさん、もくもく。フェリーで桜島へ。

今年に入って60回以上噴火している桜島。

鹿児島市内から見る美しい島。


振り撒く大量の火山灰。

至近距離で見る、厳しく神々しい姿。


山頂近くから錦江湾越しに、霞んで見える薩摩半島が幻想的で、

冷たい強風を受けながら、自然との一体感を

「山水に得失なし、得失は人の心にあり」という夢窓疎石の言葉が脳裏に浮かぶ。


初めて鹿児島を訪れたのは、

『第1回現代ガラスの美展IN薩摩』の授賞式だった。

深く暗い宇宙を覆す夜明けの瞬間を表現したガラスの塊。

「 爽 昧(そうまい) 」高さ50cm




あれから20年。

鹿児島での展覧会で、私の作品がどう評価されるのか。

明日から楽しみだ。